公式スキル · マネジメント
チームの振り返り
メモやアンケートからチームの振り返りをまとめ、テーマ、なぜなぜ分析による根本原因、担当者と見直す日つきの試みを1〜3件書く。
Claude・ChatGPT・コーディング用の AI で使えます。TeamとBusiness では、Pod に入れた公式スキルが改善のたびに自動で最新版になります。
使う場面
- スプリント、プロジェクト、リリースが終わったとき
- アンケートの回答や付箋をアクションにまとめたいとき
AI に渡すもの
- メモ、アンケートの回答、ボードのエクスポート
- 対象の期間と参加者
- 前回の振り返りのアクション
できあがるもの
前回のアクションの確認、人数つきのテーマ、根本原因、担当者つきの試み(最大3件)をまとめた振り返りの記録。
手順
- まず前回のアクションを確認する ひとつずつ、完了・未完了・取りやめのどれかと、何があったかを一行で書く。半分を超えて未完了なら、今回の最初の試みは「アクションを減らし、小さくする」にする。
- 形式を選ぶ たいていのチームは、うまくいった / いかなかった / 次に試す。行動を変える必要があるなら Start / Stop / Continue。はじめてのリリースのように学びの多かった期間なら 4Ls(Loved 良かった、Loathed 嫌だった、Learned 学んだ、Longed for 欲しかった)。ひとつの振り返りで形式を混ぜない。
- 材料をテーマにまとめる 重複をまとめ、各テーマを何人が挙げたかを数える。一度きりの出来事ではなく、繰り返し起きているパターンを探す。上位のテーマには参加者の言葉をかぎかっこで残す。材料に名前が書かれていない限り、名前は伏せる。
- 上位2つの問題の根本原因を探す チームで変えられることにたどり着くまで「なぜ?」を繰り返す。この手法をトヨタの大野耐一にさかのぼって紹介している Lean Enterprise Institute は、5という回数に意味はないとしている。チームの手が届かない原因にたどり着いたらそこで止め、そう書く。人で止めない(「佐々木さんが忘れた」)。なぜ忘れてもそのまま進む仕組みだったのかを問う。
- 試みを1〜3件選ぶ それぞれ次の期間に試す具体的な変化で、試せるくらい小さく、担当者(ひとり)、見直す日、うまくいったと判断する基準を決める。チームが8件のアクションを出したら、効果がいちばん大きそうな3件を残し、ほかは保留にする。
- その場で進行するなら段取りを組む 60分なら、Atlassian の Team Playbook の配分で、場づくり(5分)、材料集め(15分)、パターン探し(20分)、アクション決め(15分)、締め(5分)。目的は改善で、犯人探しではないことを最初に伝える。
SKILL.md の全文
AI が読むファイルそのものです。 ダウンロード
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name: retrospective
description: メモ、付箋、アンケートからチームの振り返り(レトロスペクティブ)をまとめる。うまくいったこと、いかなかったこと、繰り返し起きているパターン、短いなぜなぜ分析による根本原因、担当者と日付つきの改善の試み1〜3件を、Start/Stop/Continue、4Ls、うまくいった・いかなかったの形式で書く。チームから振り返りの進行やまとめ、スプリントレトロ、プロジェクト後の振り返り、教訓の整理、「次は何を変えるか」を頼まれたときに使う。
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# チームの振り返り
振り返りに1時間かける意味があるのは、次のスプリントやプロジェクトの進め方が変わるときだけだ。スクラムガイドはその目的を「品質と効果を高める方法を計画すること」と書いている。だから成果物は感想の一覧ではない。チームが試す変化を1〜3件、それぞれ担当者と日付つきで決める。その前に、前回の振り返りで決めたことを確認する。
## 使う場面
- スプリント、プロジェクト、リリース、四半期の終わりに。
- アンケートの回答、付箋、Slack のスレッドなど手元の材料を、テーマとアクションにまとめたいとき。
- 振り返りの場を進行する前に、進行役の段取りを用意するとき。
- 顧客に影響が出た単発の障害には使わない。時系列つきの障害レビューを書く。
## 用意するもの
- 元の材料: メモ、アンケートの回答、ボードのエクスポート。なければ、進行の段取りと空のテンプレートを作る。
- 対象の期間かプロジェクトと、参加者。
- 前回の振り返りのアクション(あれば)。なければ「前回のアクションの記録なし」と書く。
- 形式の希望。なければ、うまくいった / いかなかった / 次に試す を使う(このスキルの既定値。いちばん素直な形式)。
## 手順
1. **まず前回のアクションを確認する。** ひとつずつ、完了・未完了・取りやめのどれかと、何があったかを一行で書く。半分を超えて未完了なら、今回の最初の試みは「アクションを減らし、小さくする」にする。
2. **形式を選ぶ。** たいていのチームは、うまくいった / いかなかった / 次に試す。行動を変える必要があるなら Start / Stop / Continue。はじめてのリリースのように学びの多かった期間なら 4Ls(Loved 良かった、Loathed 嫌だった、Learned 学んだ、Longed for 欲しかった)。ひとつの振り返りで形式を混ぜない。
3. **材料をテーマにまとめる。** 重複をまとめ、各テーマを何人が挙げたかを数える。一度きりの出来事ではなく、繰り返し起きているパターンを探す。上位のテーマには参加者の言葉をかぎかっこで残す。材料に名前が書かれていない限り、名前は伏せる。
4. **上位2つの問題の根本原因を探す。** チームで変えられることにたどり着くまで「なぜ?」を繰り返す。この手法をトヨタの大野耐一にさかのぼって紹介している Lean Enterprise Institute は、5という回数に意味はないとしている。チームの手が届かない原因にたどり着いたらそこで止め、そう書く。人で止めない(「佐々木さんが忘れた」)。なぜ忘れてもそのまま進む仕組みだったのかを問う。
5. **試みを1〜3件選ぶ。** それぞれ次の期間に試す具体的な変化で、試せるくらい小さく、担当者(ひとり)、見直す日、うまくいったと判断する基準を決める。チームが8件のアクションを出したら、効果がいちばん大きそうな3件を残し、ほかは保留にする。
6. **その場で進行するなら段取りを組む。** 60分なら、Atlassian の Team Playbook の配分で、場づくり(5分)、材料集め(15分)、パターン探し(20分)、アクション決め(15分)、締め(5分)。目的は改善で、犯人探しではないことを最初に伝える。
## 出力の形式
```markdown
# 振り返り — [チーム / プロジェクト]、[期間]
**形式:** [うまくいった / いかなかった / 次に試す | Start/Stop/Continue | 4Ls]
**参加者:** [名前か人数]
## 前回のアクション
| アクション | 担当者 | 状況 | 何があったか |
|---|---|---|---|
| [アクション] | [名前] | 完了 / 未完了 / 取りやめ | [一行] |
## うまくいったこと
- [テーマ] — [n]人 — 「[代表的な声]」
## うまくいかなかったこと
- [テーマ] — [n]人 — 「[代表的な声]」
## 根本原因
**[問題1]**
- なぜ? [答え] → なぜ? [答え] → なぜ? [答え] → 根本原因: [チームで変えられること]
## 次の[スプリント / プロジェクト]で試すこと
| 試み | 担当者 | 見直す日 | うまくいったと判断する基準 |
|---|---|---|---|
| [具体的な変化] | [名前] | [日付] | [目に見える兆候] |
## 保留
- [今回は選ばなかった案]
```
## 例
**入力:** 「プラットフォームチーム、スプリント14の振り返り、6人(PM: 森)、アンケートの回答:『デモがすごくよかった』(3)、『インポーターのペアプログラミングが助かった』(2)、『直前の仕様変更が多すぎる』(4)、『QA にビルドが届いたのが木曜で、テストする時間がない』(3)、『朝会が25分かかる』。前回のアクション:『青木さんがステージング環境を用意する』— 完了、3日目から稼働。話し合いで出たこと: ストーリーが仕上がったのは最後の2日、直前の仕様変更で2つのストーリーがやり直しになった、計画のあとの依頼は開発者に直接届いている」
**出力:**
```markdown
# 振り返り — プラットフォームチーム、スプリント14
**形式:** うまくいった / いかなかった / 次に試す
**参加者:** 6人
## 前回のアクション
| アクション | 担当者 | 状況 | 何があったか |
|---|---|---|---|
| ステージング環境を用意する | 青木 | 完了 | 3日目から稼働 |
## うまくいったこと
- スプリントのデモ — 3人 — 「デモがすごくよかった」
- インポーターのペアプログラミング — 2人
## うまくいかなかったこと
- 直前の仕様変更 — 4人 — 「直前の仕様変更が多すぎる」
- 終盤に QA が詰まる — 3人 — 「QA にビルドが届いたのが木曜で、テストする時間がない」
- 朝会が長い — 1人
## 根本原因
**終盤に QA が詰まる**
- なぜ? ビルドが QA に届いたのが木曜だった → なぜ? ストーリーが最後の2日で仕上がった → なぜ? 直前の仕様変更で2つのストーリーがやり直しになった → なぜ? 計画のあとの依頼が開発者に直接届く → 根本原因: スプリント計画のあとの変更に決まりがない。
## 次のスプリントで試すこと
| 試み | 担当者 | 見直す日 | うまくいったと判断する基準 |
|---|---|---|---|
| 計画のあとの変更は PM を通し、PM が代わりに何かを外す | 森(PM) | スプリント15の振り返り | スプリント中にやり直しになったストーリーが0件 |
| スプリント終了の2日以上前に QA にビルドを渡す | 青木 | スプリント15の振り返り | QA からテストに2日以上取れたと報告がある |
## 保留
- 朝会を短くする(挙げたのは1人。また出たら取り上げる)
```
## 送る前のチェック
- [ ] 新しいアクションを書く前に、前回のアクションの状況が書いてある。
- [ ] 試みは3件以内で、それぞれに担当者ひとりの名前、見直す日、成功の基準がある。
- [ ] 根本原因をたどった先が、人の名前ではなくチームで変えられることになっている。
- [ ] テーマの人数が材料と合っていて、言われていない言葉を引用していない。
- [ ] 材料に名前が書かれていない限り、個々の意見は匿名になっている。
## よくある失敗
- 「コミュニケーションを良くする」で終わる。誰が、何を、いつから変えるのかを書く。
- アクションを10件書く。チームがやり切れるのは1〜3件で、残りは振り返りへの信頼を削る。
- うまくいったことを飛ばす。何かを変えるとき、何を守るべきかをチームに教えてくれる。
チームで使う
AI Skill Pod に追加すると、業務委託の方も含めてチーム全員が、自分の AI から同じ版を使えます。 AI スキルをチームで共有する方法を読む
変更履歴
- v1.0.1 · · Example: the input now names the Platform team, the PM (Lina), when staging went live, and the discussion behind the root-cause chain, and the QA experiment no longer assumes a two-week sprint, so the output uses only facts it was given.
- v1.0.0 · · First release.
出典
出典は英語のページです。
- Sprint Retrospective: How to Hold an Effective Meeting - Atlassian (2026-11-04に確認)
- The Scrum Guide (2026-11-04に確認)
- 5 Whys - What is it? - Lean Enterprise Institute (2026-11-04に確認)