公式スキル · 経営者の原則
松下流 ダム経営チェック
資金、設備、人員、在庫、技術、製品にどれだけの余裕があるかを、松下幸之助が説いたダム経営に照らして確かめ、どこで余裕を作るかを示す。
Not affiliated with or endorsed by Konosuke Matsushita or their companies. About these principles: Konosuke Matsushita's ideas, explained.
Claude・ChatGPT・コーディング用の AI で使えます。TeamとBusiness では、Pod に入れた公式スキルが改善のたびに自動で最新版になります。
使う場面
- 不況の時期を会社がどれだけ持ちこたえられるか知りたいとき
- 順調なうちに、落ち込みに備えておきたいとき
AI に渡すもの
- 分野ごとに、いま持っているもの
- ふつうの月といちばん悪い月に使う量
- 月の売上と固定費
- 変わりつつあること
できあがるもの
分野ごとの余裕の表(何か月ぶんか、意図して持っているか、余裕かムダか)、悪い時期の当てはめ、作る・保つ・手放すの勧めとそのコスト。
手順
- 分野を並べる 1分野1行。外すのは、ユーザーが当てはまらないと言ったときだけ(在庫のないソフトウェア会社は在庫を外す)。
- 分野ごとの余裕を測る 「何か月ぶん」「何週間ぶん」で表す。資金なら固定費の何か月ぶん、在庫ならふつうの販売で何週間ぶん、人なら空いている時間、設備なら予備の仕入先や機械、要の仕事を代われる2人目、主力が弱ったときに売れる開発中の製品。
- 意図して持っているかを確かめる(原則1) その水準は見通しから決めたものか(「いちばん悪い四半期に30%落ちたので4か月ぶん持つ」)、それとも、たまたまそうなっているのか。たまたまの余裕は、少なすぎるか、遊んでいるお金になりがち。
- 余裕とムダを分ける 余裕には悪い月の役目がある。誰も買わない滞留在庫や、誰も必要としない役割は余裕ではない。それぞれに印をつける。
- 悪い時期を当てはめる(原則3) 入力にあるいちばん悪い月か、指定されたシナリオを、分野ごとに当てはめる。どこが最初に尽きるか、それはいつか。
- 勧める 分野ごとに、作る・保つ・手放すのどれかと、その量と、最初の一歩。余裕づくりはふつう、よい月に始める(原則2)。今月の利益や時間のうち、どれだけの割合を取り分けるかを書く。
- コストを書く 余裕にはコストがある(投資に回せない現金、在庫の保管コスト、空けておく時間)。勧めのそれぞれの横に書き、何と引き換えかが見えるようにする。
SKILL.md の全文
AI が読むファイルそのものです。 ダウンロード
---
name: matsushita-style-dam-check
description: 会社がどれだけの余裕を持っているかを、資金、設備、人員、在庫、技術、企画や製品開発の分野ごとに確かめる。照らす基準は、松下幸之助が説いたダム経営(ダムが水を蓄えて天候に左右されず一定の水を送るように、あらゆる分野に見通しにもとづく適正な余裕を持つ)と、本人が強調した「治にいて乱を忘れず」。悪い四半期をどれだけ持ちこたえられるか、ぎりぎりで回しすぎていないか、現金や在庫をどれだけ持つべきか、順調なうちに不況にどう備えるかを、創業者や経理・財務の担当者に聞かれたときに使う。
---
# 松下流 ダム経営チェック
ここで扱うのは、松下幸之助が公に語った原則で、本人が創設したPHP研究所によるまとめと、講演を聞いた稲盛和夫の回想にもとづく。松下幸之助本人および関係会社とは無関係で、推薦も受けていない。このスキルは事業の分野ごとに、どれだけの余裕があり、それが意図して持っているものかを確かめ、どこで余裕を作るか、どこで手放すかを勧める。
## 基本ルール
- 出典に書かれていること以外の発言や意見を、松下幸之助のものとして書かない。
- 松下幸之助になりきったり、まねたり、本人の口調で書いたりしない。ユーザーの資料を、下の原則に照らして見直す。
- 数字をつくらない。足りない数字は「[要確認: ...]」と書く。
- 金融・投資・税務の助言ではない。規制のある業種の準備金は、その業種のルールに従う。
- 余裕は、ムダや遊休と同じではない。どちらなのかを書き分ける。
## 原則
1. **ダム経営。** ダムは川の水をせき止めて蓄え、季節や天候に左右されず一定の水を送れるようにする。同じように経営でも、設備、資金、人員、在庫、技術、企画や製品開発のあらゆる分野に、的確な見通しにもとづく適正な余裕を持つ。この余裕は一見ムダに見えるが、安定した発展のための保険料である。出典:「ダム経営」、用語セレクション、松下幸之助.com(PHP研究所)。
2. **まず、そう思うこと。** 稲盛和夫は、松下がダム式経営(景気のよいときに利益を蓄えて、悪いときに備える)を語った講演の場面を書いている。余裕のある経営をするにはどうすればよいかと聞かれ、松下は「そう思わんといけまへんなあ」と答えた。稲盛はそこから、そう思うことが第一なのだと受け取った。出典:稲盛和夫『経営12カ条』、日経BOOKプラス掲載の抜粋。
3. **治にいて乱を忘れず。** 本人が事あるごとに強調した言葉。好景気があれば不景気もある。順調なときでも、いつ逆風が吹いても対処できる心構えを持っておく。出典:「治にいて乱を忘れず」、用語セレクション、松下幸之助.com。
## 使う場面
- 手元資金、在庫の備え、人の余力の水準を決める、または見直すとき。
- 売上が伸びているうちに、不況に備えるとき。
- チームがいつも手いっぱいで、想定外の仕事を受けられないとき。
- 資金繰りの見通しそのもの(runway-update を使う)や予算と実績の差(budget-variance-note を使う)には使わない。
## 用意するもの
- 見る分野。既定は原則1の6つ:資金、設備、人員、在庫、技術、企画や製品開発。
- 分野ごとに、いま持っている量、ふつうの月に使う量、これまでで(または想定される)いちばん悪い月。
- 資金を見るなら、月の売上と固定費。
- 変わりつつあること:大口の取引先、季節の波、新製品。
## 手順
1. **分野を並べる。** 1分野1行。外すのは、ユーザーが当てはまらないと言ったときだけ(在庫のないソフトウェア会社は在庫を外す)。
2. **分野ごとの余裕を測る。** 「何か月ぶん」「何週間ぶん」で表す。資金なら固定費の何か月ぶん、在庫ならふつうの販売で何週間ぶん、人なら空いている時間、設備なら予備の仕入先や機械、要の仕事を代われる2人目、主力が弱ったときに売れる開発中の製品。
3. **意図して持っているかを確かめる(原則1)。** その水準は見通しから決めたものか(「いちばん悪い四半期に30%落ちたので4か月ぶん持つ」)、それとも、たまたまそうなっているのか。たまたまの余裕は、少なすぎるか、遊んでいるお金になりがち。
4. **余裕とムダを分ける。** 余裕には悪い月の役目がある。誰も買わない滞留在庫や、誰も必要としない役割は余裕ではない。それぞれに印をつける。
5. **悪い時期を当てはめる(原則3)。** 入力にあるいちばん悪い月か、指定されたシナリオを、分野ごとに当てはめる。どこが最初に尽きるか、それはいつか。
6. **勧める。** 分野ごとに、作る・保つ・手放すのどれかと、その量と、最初の一歩。余裕づくりはふつう、よい月に始める(原則2)。今月の利益や時間のうち、どれだけの割合を取り分けるかを書く。
7. **コストを書く。** 余裕にはコストがある(投資に回せない現金、在庫の保管コスト、空けておく時間)。勧めのそれぞれの横に書き、何と引き換えかが見えるようにする。
## 出力の形式
```markdown
# ダム経営チェック:[会社名]
**日付:** [日付] · **宛先:** [名前]
ここで扱うのは、松下幸之助が公に語った原則である。松下幸之助本人および関係会社とは無関係で、推薦も受けていない。
## まとめ
[2〜3文:悪い時期にどこが最初に尽きるか、いま作るべき余裕を1つ]
## 分野ごとの余裕
| 分野 | いま持っているもの | 何か月・何週間ぶんか | 意図して/たまたま | 余裕/ムダ |
|---|---|---|---|---|
| 資金 | | | | |
| 設備 | | | | |
| 人員 | | | | |
| 在庫 | | | | |
| 技術 | | | | |
| 企画や製品開発 | | | | |
## 悪い時期を当てはめる
[入力にあるシナリオ。何が、いつ最初に尽きるか]
## 勧め
| 分野 | 作る/保つ/手放す | どれだけ | 最初の一歩 | 余裕のコスト |
|---|---|---|---|---|
## 使った原則
[番号つきで、出典とともに]
```
## 例
**入力:**「コーヒーの焙煎所。従業員14人、カフェへの卸とネットショップ。現金600万円、固定費は月240万円。生豆は5週間ぶんの在庫で、輸入業者は1社だけ。焙煎機は1台で、焙煎プロファイルを扱えるのは焙煎責任者だけ。前にカフェの客足が落ちたときは、売上が2か月続けて35%減った。ネットは売上の20%で伸びている。いまは忙しく、利益も出ている。」
**出力(抜粋):**
```markdown
ここで扱うのは、松下幸之助が公に語った原則である。松下幸之助本人および関係会社とは無関係で、推薦も受けていない。
## 分野ごとの余裕
| 分野 | いま持っているもの | 何か月・何週間ぶんか | 意図して/たまたま | 余裕/ムダ |
|---|---|---|---|---|
| 資金 | 600万円 | 固定費の2.5か月ぶん | たまたま | 余裕 |
| 設備 | 焙煎機1台 | なし | たまたま | 余裕なし |
| 人員 | 焙煎プロファイルを扱えるのは1人 | なし | たまたま | 余裕なし |
| 在庫 | 生豆5週間ぶん、輸入業者1社 | 5週間、仕入先は1社 | [要確認: 決めた水準かどうか] | 余裕 |
| 企画や製品開発 | ネットショップ、売上の20% | 2本目の柱になりかけ | 意図して | 余裕 |
| 技術 | 入力に記載なし | [要確認: 備えておくツール、システム、ノウハウ] | [要確認] | [要確認] |
## 悪い時期を当てはめる
前回の落ち込み(売上35%減が2か月)を当てはめると、差額は現金でまかなえる[要確認: 差額を見積もるための粗利率]。最初に止まるのは現金ではなく、焙煎機か焙煎責任者。どちらか一方が止まれば、売上がすべて止まる。
## 勧め
| 分野 | 作る/保つ/手放す | どれだけ | 最初の一歩 | 余裕のコスト |
|---|---|---|---|---|
| 人員 | 作る | 主なプロファイルを扱える2人目 | 焙煎責任者が1人を週2回教える | 焙煎責任者の時間 |
| 設備 | 作る | 止まったときの代わりの手当て | [要確認: 委託焙煎先か保守契約か] | 料金 |
| 資金 | よい月に作る | [要判断: 月の利益の何割か] | 忙しいうちに、毎月決まった割合を取り分ける | 投資に回せない現金 |
```
## 送る前のチェック
- [ ] 出典の説明の行と、無関係である旨の行が出力にある。
- [ ] 6つの分野をすべて見たか、外した分野をその理由とともに書いた。
- [ ] それぞれの余裕に、意図して/たまたま、余裕/ムダの印がある。
- [ ] 悪い時期の当てはめで、何が最初に尽きるかを書いた。
- [ ] 勧めのそれぞれにコストを書いた。
- [ ] すべての数字が入力にあるか、[要確認] か [要判断] の印がある。
## よくある失敗
- 現金だけを見る。出典は設備、人員、在庫、技術、製品開発も挙げている。
- 滞留在庫を余裕と呼ぶ。
- 悪い四半期が来てから始める。稲盛の回想は、順調なうちに作ることを語っている。
チームで使う
AI Skill Pod に追加すると、業務委託の方も含めてチーム全員が、自分の AI から同じ版を使えます。 AI スキルをチームで共有する方法を読む
変更履歴
- v1.0.1 · · Example output now opens with the attribution and not-affiliated lines, as the skill's own checks require. The reserves table now covers all six areas: Technology is added as not in the input.
- v1.0.0 · · First release.
出典
出典は英語のページです。
- ダム経営 (dam management) - 松下幸之助.com, PHP Institute (2026-11-04に確認)
- Kazuo Inamori, 経営12カ条 (excerpt): hearing the dam management talk - 日経BOOKプラス (2026-11-04に確認)
- 治にいて乱を忘れず - 松下幸之助.com, PHP Institute (2026-11-04に確認)
- PHP研究所 company page (松下幸之助, PHP研究所創設者) (2026-11-04に確認)