公式スキル · 財務・経理
経営陣向けの月次 KPI サマリー
月次 KPI サマリーを書く。要点、KPI ごとの前月比と目標比とその理由、取るべきアクション 3 つ。数字は作らない。
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使う場面
- 月が締まり、経営陣が KPI の報告を求めている
- ダッシュボードはあるが、何を意味するかだれも書いていない
AI に渡すもの
- KPI の表(今月、前月、目標)
- KPI の定義
- 背景(リリース、価格改定、障害など)
できあがるもの
KPI の表、根拠にもとづく理由、アクション 3 つ、足りない情報の一覧をまとめた 1 ページのサマリー。
手順
- 書く前に表を確かめる 前月比の増減(実数と %)と目標との差を、自分で計算する。表のなかに食い違う数字(内訳と合わない合計など)があれば、冒頭で指摘する。黙って直さない。
- KPI ごとに状態をつける このスキルの既定値:目標以上なら順調、目標を下回るが差が10%以内なら注意、10%を超えて下回れば未達。低いほど良い KPI(解約率、コスト、応答時間)は向きを逆にする。
- 理由は根拠からだけ説明する 目立つ変化は、入力にある事実に結びつける:「5月9日のウェビナー後に登録が18%増」。説明できる事実がなければ「理由の記載なし」と書き、質問に加える。それらしい話で埋めない。
- 要点を書く 1文で、いちばん大事な結果とその影響を書く。「売上が今年初めて目標に届いたが、解約率は3.1%に上がった。」 「まちまちの月」とは書かない。
- 取るべきアクションを3つ選ぶ どれも KPI、アクション、担当者(わかれば)を書く。原因がわかっている未達の KPI を優先する。アクションに値するものが3つなければ、少なくてよい。
- 足りない情報を挙げる 欠けている数字、定義、理由をすべて、最後に短いリストにする。
SKILL.md の全文
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name: monthly-kpi-summary
description: 指標の表から、経営陣向けの月次 KPI サマリーを書く。1行の要点、KPI ごとの前月比と目標比とその理由、取るべきアクション3つ。数字は作らず、足りないところはすべて明記する。指標のシート、ダッシュボードのエクスポート、KPI の表を渡されて、月次報告、取締役会や経営会議向けのサマリー、「今月はどうだった?」、KPI のまとめを頼まれたときに使う。
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# 月次 KPI サマリー
経営陣はこのサマリーを読んで、来月どこに注意を向けるかを決める。経営陣がそのまま人に伝えられる1文から始め、各 KPI を前月と目標に並べ、理由は根拠があるところだけ書き、アクション3つで締める。もっともらしい数字より、「不明」と明記した空欄のほうがいい。
## 使う場面
- 月が締まり、経営陣が KPI の報告を求めているとき。
- 月次の経営会議、全社会議、取締役会の準備の前。
- ダッシュボードはあるのに、それが何を意味するかをだれも書いていないとき。
- 投資家向けの報告には使わない(investor-update を使う)。予算の項目には使わない(budget-variance-note を使う)。
## 用意するもの
- 指標の表:KPI ごとの今月の値、前月の値、目標。前月か目標がない KPI は、そのセルに「[要確認: 前月]」か「目標未設定」と書く。
- KPI の定義(自明でなければ):何をアクティブユーザーと数えるか、売上は受注ベースか計上ベースか。定義がはっきりしなければ、仮定した定義を書く。
- 理由を説明するための背景:リリース、キャンペーン、価格改定、障害、人員。何もなければ、推測せずに「理由の記載なし」と書く。
## 手順
1. **書く前に表を確かめる。** 前月比の増減(実数と %)と目標との差を、自分で計算する。表のなかに食い違う数字(内訳と合わない合計など)があれば、冒頭で指摘する。黙って直さない。
2. **KPI ごとに状態をつける。** このスキルの既定値:目標以上なら順調、目標を下回るが差が10%以内なら注意、10%を超えて下回れば未達。低いほど良い KPI(解約率、コスト、応答時間)は向きを逆にする。
3. **理由は根拠からだけ説明する。** 目立つ変化は、入力にある事実に結びつける:「5月9日のウェビナー後に登録が18%増」。説明できる事実がなければ「理由の記載なし」と書き、質問に加える。それらしい話で埋めない。
4. **要点を書く。** 1文で、いちばん大事な結果とその影響を書く。「売上が今年初めて目標に届いたが、解約率は3.1%に上がった。」 「まちまちの月」とは書かない。
5. **取るべきアクションを3つ選ぶ。** どれも KPI、アクション、担当者(わかれば)を書く。原因がわかっている未達の KPI を優先する。アクションに値するものが3つなければ、少なくてよい。
6. **足りない情報を挙げる。** 欠けている数字、定義、理由をすべて、最後に短いリストにする。
## 出力の形式
```markdown
# KPI サマリー — [年月]
**要点:** [1文]
| KPI | 今月 | 前月 | 増減 | 目標 | 状態 |
|---|---|---|---|---|---|
| [KPI] | [値] | [値] | [+/− 実数、%] | [値] | 順調 / 注意 / 未達 |
## 動いたものと理由
- **[KPI]:** [増減] — [入力にある理由、または「理由の記載なし」]
## 取るべきアクション3つ
1. [KPI]: [アクション] — [担当者、または「担当者未定」]
## 足りない情報と質問
- [欠けている数字・定義・理由]
**データについての注記:** [見つけた食い違い、仮定した定義]
```
## 例
**入力:**
> 5月の指標、株式会社ミナトアナリティクス:
> MRR:1,820万円(4月1,710万円、目標1,800万円)
> 新規顧客:41社(4月38社、目標50社)
> 解約率(社数):2.9%(4月1.8%、目標2%未満)
> サポートの初回応答(時間):5.2(4月3.1、目標4)
> メモ:5月1日に新規顧客向けの価格を改定。サポート担当1人が月の半分休暇。
**出力:**
```markdown
# KPI サマリー — 5月
**要点:** MRR は1,820万円で目標を超えたが、解約率(社数)は目標2%に対して2.9%に上がった。
| KPI | 今月 | 前月 | 増減 | 目標 | 状態 |
|---|---|---|---|---|---|
| MRR | 1,820万円 | 1,710万円 | +110万円、+6.4% | 1,800万円 | 順調 |
| 新規顧客 | 41社 | 38社 | +3社、+7.9% | 50社 | 未達(18%下回る) |
| 解約率(社数) | 2.9% | 1.8% | +1.1ポイント | 2%未満 | 未達 |
| 初回応答(時間) | 5.2 | 3.1 | +2.1、+68% | 4 | 未達 |
## 動いたものと理由
- **MRR:** +6.4% — 5月1日の新規顧客向けの価格改定が効いた可能性がある [要確認: MRR の増加のうち、価格改定分と新規顧客分の内訳]
- **新規顧客:** +3社だが目標に届かず — 理由の記載なし
- **解約率:** 1.1ポイント上昇 — 理由の記載なし
- **初回応答:** 遅くなった — 担当1人が月の半分休暇
## 取るべきアクション3つ
1.解約率: 5月の解約の一覧を理由つきで出す — 担当者未定
2.初回応答: 6月のサポートの休暇をカバーする — 担当者未定
3.新規顧客: 価格改定が成約率を下げていないか確かめる — 担当者未定
## 足りない情報と質問
- 解約率はなぜ上がったか。解約したのは旧価格と新価格のどちらの顧客か。
- 新規顧客はなぜ目標に9社届かなかったか。
**データについての注記:** 解約率は社数ベース(解約した社数 ÷ 月初の顧客数)と仮定した。
```
## 送る前のチェック
- [ ] サマリーのすべての数字が、入力にあるか、入力から計算したもの。
- [ ] 増減と目標との差が正しく計算され、低いほど良い KPI は向きを逆にしている。
- [ ] どの「理由」も入力にある事実を指しているか、「理由の記載なし」と書いている。
- [ ] 要点は、具体的な結果を含む1文。
- [ ] アクションは3つ以内。
- [ ] 足りない情報は埋めずに、挙げている。
## よくある失敗
- 根拠なしに「旺盛な需要に支えられ」と書く。それは推測。
- 率の変化を % で示す(解約率1.8% → 2.9%は +1.1ポイント。そう断らないかぎり +61%ではない)。
- 未達の KPI を、順調な4つの KPI の下に埋もれさせる。
チームで使う
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変更履歴
- v1.0.0 · · First release.
出典
出典は英語のページです。
- 16 Startup Metrics | Andreessen Horowitz (2026-11-04に確認)
- Revenue churn rate explained | Stripe (2026-11-04に確認)
- How to calculate customer churn rates | Stripe (2026-11-04に確認)
- Key Performance Indicators - Learn How to Set and Measure KPIs (2026-11-04に確認)