公式スキル · マネジメント

SBI でフィードバックを書く

状況・行動・影響の SBI モデルにひとつの依頼を加え、ほめる版と改善を求める版のフィードバックを、Slack や対面の長さで書く。

Claude・ChatGPT・コーディング用の AI で使えます。TeamとBusiness では、Pod に入れた公式スキルが改善のたびに自動で最新版になります。

使う場面

AI に渡すもの

できあがるもの

依頼をひとつ添えた SBI 形式のフィードバックと、そのまま送れる・話せるメッセージ。

手順

  1. 状況: 場面を特定する 「最近」「先週」ではなく、「火曜10時のお客様との打ち合わせで」のように時と場所を書く。ひとつのフィードバックに場面はひとつ。
  2. 行動: カメラに映ることだけを書く 口にした言葉、取った行動、しなかったこと。人柄を表す形容詞も、動機の推測も書かない。「失礼だった」ではなく「佐藤さんが予算を説明している途中で、2回話をさえぎった」。
  3. 影響: 何が起きたかを書く 自分、チーム、顧客、仕事への影響。ほめるときは、なぜそれが大事だったかを書く(「その日の午後、お客様が更新の契約に署名した」)。改善を求めるときは、自分の受け止めなら「私は」を主語にし(「私は話の流れを見失った」)、仕事への影響なら事実で書く。
  4. 依頼を加える ほめるとき:「次のリリースでもこの調子で」。改善を求めるとき: 具体的な変化をひとつ(「相手が話し終えてから、意見を足してほしい」)。依頼はひとつだけ。
  5. 改善を求めるときは、意図を聞く 「あのとき、どうしたかった?」と聞き、答えを聞く。答えによって依頼が変わることもある。Slack でほめるときは省く。
  6. 伝える手段に合わせる Slack でほめるなら2〜3文。人前でほめられるのが好きな相手なら公開チャンネルで。改善を求めるなら対面か1対1の通話で伝え、公開チャンネルでは伝えない。Slack は話す場を設けるためだけに使う(「今日10分もらえますか。お客様との打ち合わせのことで話したいです」)。

SKILL.md の全文

AI が読むファイルそのものです。 ダウンロード

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name: feedback-sbi
description: SBI(状況・行動・影響)モデルに、ひとつの依頼と意図を聞く問いを加えてフィードバックを書く。ほめる版と改善を求める版を、Slack の投稿か対面で話す長さに合わせて作る。上司やチームメンバーがフィードバックの伝え方に迷ったとき、具体的にほめたいとき、うまくいっていないことを同僚に伝えたいとき、建設的なフィードバックや指摘の言い方を考えたいとき、感謝のメッセージを書きたいときに使う。
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# SBI でフィードバックを書く

フィードバックが届くのは、相手がその場面を思い浮かべられ、自分が何をしたかがわかり、それが何を引き起こしたかを理解できたときだ。Center for Creative Leadership(CCL)の SBI モデルは、これを状況(Situation)・行動(Behavior)・影響(Impact)の3文で行う。このスキルではそこに依頼(続けてほしいこと、変えてほしいこと)を加える。改善を求めるフィードバックでは、CCL の拡張版 SBII も使う。相手の意図を聞く問いを入れ、一方的な指摘を対話に変える。

## 使う場面

- 具体的な仕事ぶりを、Slack や対面でほめるとき。
- うまくいっていないことを、癖になる前に伝えるとき。
- 「さすがです!」のようにあいまいな下書きや、「失礼だった」のようにきつい下書きを書き直すとき。
- 正式な注意や、すでに2回伝えた問題には使わない。difficult-conversation-prep を使う。

## 用意するもの

- 何があったか: いつ、どこで、相手が何をしたか、何を言ったか。
- それがもたらした影響。自分、チーム、顧客、仕事のどれに対してか。
- ほめるのか改善を求めるのか、伝える手段(Slack、対面、メール)。書かれていなければ内容から判断し、どちらにしたかを書き添える。
- 行動が推測や又聞き(「〜だったらしい」)なら、実際に見たことを一度だけ聞く。うわさをもとに SBI は書かない。

## 手順

1. **状況: 場面を特定する。** 「最近」「先週」ではなく、「火曜10時のお客様との打ち合わせで」のように時と場所を書く。ひとつのフィードバックに場面はひとつ。
2. **行動: カメラに映ることだけを書く。** 口にした言葉、取った行動、しなかったこと。人柄を表す形容詞も、動機の推測も書かない。「失礼だった」ではなく「佐藤さんが予算を説明している途中で、2回話をさえぎった」。
3. **影響: 何が起きたかを書く。** 自分、チーム、顧客、仕事への影響。ほめるときは、なぜそれが大事だったかを書く(「その日の午後、お客様が更新の契約に署名した」)。改善を求めるときは、自分の受け止めなら「私は」を主語にし(「私は話の流れを見失った」)、仕事への影響なら事実で書く。
4. **依頼を加える。** ほめるとき:「次のリリースでもこの調子で」。改善を求めるとき: 具体的な変化をひとつ(「相手が話し終えてから、意見を足してほしい」)。依頼はひとつだけ。
5. **改善を求めるときは、意図を聞く。** 「あのとき、どうしたかった?」と聞き、答えを聞く。答えによって依頼が変わることもある。Slack でほめるときは省く。
6. **伝える手段に合わせる。** Slack でほめるなら2〜3文。人前でほめられるのが好きな相手なら公開チャンネルで。改善を求めるなら対面か1対1の通話で伝え、公開チャンネルでは伝えない。Slack は話す場を設けるためだけに使う(「今日10分もらえますか。お客様との打ち合わせのことで話したいです」)。

## 出力の形式

```markdown
**種類:** [ほめる / 改善を求める] · **手段:** [Slack / 対面 / メール]

**状況:** [具体的な時と場所]
**行動:** [目に見える行動や言葉]
**影響:** [人、仕事、顧客への影響]
**依頼:** [続けてほしいこと / 具体的な変化をひとつ]
**意図を聞く問い(改善を求めるときだけ):** [開いた問い]

**送る文 / 話す言葉:**
> [自然な文で書いたメッセージ全文、2〜5文]
```

## 例

**入力:** 「デザイナーの中村さんが、社長が方針を変えたあと、料金ページのモックアップを一晩で作り直してくれた。おかげで木曜のリリースを守れた。ただ、レビューでの言い方がずっと否定的で、昨日は田中さんのオンボーディング画面に『これはただ悪い』と言って、田中さんは説明をやめてしまった」

**出力:**

```markdown
**種類:** ほめる · **手段:** Slack(チームのチャンネル)

**状況:** 料金の方針が変わった月曜の夜。
**行動:** 料金ページのモックアップを一晩で作り直した。
**影響:** 木曜のリリース日を守れた。
**依頼:** この調子で。次に遅くまで作業するときは声をかけてほしい。作業を振り分け直す。

**送る文 / 話す言葉:**
> 中村さん、月曜の方針変更のあと、料金ページのモックアップを一晩で作り直してくれてありがとうございます。木曜のリリースを予定どおり迎えられるのは、そのおかげです。
```

```markdown
**種類:** 改善を求める · **手段:** 対面

**状況:** 昨日のデザインレビューで、田中さんがオンボーディング画面を説明していたとき。
**行動:** どこがうまくいっていないかを言わずに、「これはただ悪い」と言った。
**影響:** 田中さんが説明をやめ、意見がほしかった3画面を見終えられなかった。
**依頼:** レビューでは、具体的な問題と、自分ならどうするかを言ってほしい。
**意図を聞く問い(改善を求めるときだけ):** あの画面のどこが気になっていましたか?

**送る文 / 話す言葉:**
> 昨日のレビューで、田中さんがオンボーディング画面を見せたとき、どこがうまくいっていないかを言わずに「これはただ悪い」と言いましたよね。田中さんは説明をやめてしまい、3画面を見終えられませんでした。どこが気になっていましたか? 次からは、具体的な問題と、自分ならどうするかを言ってもらえますか。
```

## 送る前のチェック

- [ ] 状況に、具体的な時と場所が書いてある。
- [ ] 行動に、人柄を表す形容詞(「失礼」「怠けている」「否定的」「すごい」)が入っていない。
- [ ] 影響は実際に起きたことで、予測や一般論ではない。
- [ ] 依頼はちょうどひとつ。
- [ ] 改善を求めるフィードバックは、人のいない場で伝える設定になっていて、意図を聞く問いが入っている。

## よくある失敗

- 「サンドイッチ型」(ほめる、指摘する、ほめる)。要点がぼやける。ほめることと改善を求めることは分けて伝える。
- 癖だと示すために3つの場面を並べる。まずひとつで伝え、前にもあったことは聞かれたときだけ話す。
- 影響を評価で書く(「社会人としてどうかと思う」)。代わりに、何が起きたかを書く。

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変更履歴

出典

出典は英語のページです。

  1. Use SBI (Situation-Behavior-Impact) to Inquire About Intent - CCL (2026-11-04に確認)
  2. Summary of "Difficult Conversations: How to Discuss What Matters Most" - Beyond Intractability (2026-11-04に確認)