公式スキル · マーケティング
ブランドボイスのガイドと書き直し
数本のサンプル文章から、特徴と良い例・悪い例、言葉のリスト、表記ルールをまとめたボイスガイドを作り、下書きをそのボイスで書き直す。
Claude・ChatGPT・コーディング用の AI で使えます。TeamとBusiness では、Pod に入れた公式スキルが改善のたびに自動で最新版になります。
使う場面
- 書き手や AI の下書きが、それぞれ別の会社のように聞こえる
- 下書きを「うちっぽく」したい
AI に渡すもの
- チームが気に入っているサンプル文章3〜5本
- 「これは違う」と感じる文章(任意)
- 書き直す下書き(任意)
できあがるもの
特徴、言葉のリスト、表記ルールを1ページにまとめたボイスガイドと、変更点の説明つきの書き直し。
手順
- 形容詞ではなく、パターンを読む サンプルが実際にしていることを測る: 1文の平均文字数、敬体か常体か、体言止めの割合、「あなた」「私たち」の使い方、疑問文、数字、専門用語、感嘆符、文の書き出し方。数字で書き留める。「文が短い」は「平均28文字」と言うまで意味がない。
- サンプルをトーンの4つの軸に置く Nielsen Norman Group の4軸: フォーマル/カジュアル、真面目/おもしろい、敬意がある/くだけている、淡々/熱っぽい。軸ごとにサンプルの位置を書く。NN/g はどの軸でも端に振り切ることを戒めている。
- 特徴を3〜4つ決める 特徴はそれぞれ「こうであって、こうではない」の対にする。Mailchimp のガイドが使う形(「賢いが、気取らない」)。「率直だが、ぶっきらぼうではない」「専門的だが、学術的ではない」。上限4つはこのスキルの既定値で、それ以上は誰も覚えられないため。2つの特徴が同じ直しを生むなら1つにまとめる。
- 特徴ごとに良い例と悪い例で裏づける 良い例はサンプルから引用した文。悪い例は同じ内容をまずい書き方にした文。サンプルから引用できない特徴は外す。
- 言葉のリストを作る 使う言葉(製品の用語、繰り返し使う動詞)と避ける言葉(専門用語、誇大な言葉、競合は使うがサンプルには出てこない言葉)。それぞれ8〜15語。製品と顧客の呼び方も入れる。
- 表記ルールとトーンの変え方を書く 見出しの句点、算用数字か漢数字か、和欧間のスペース、絵文字、感嘆符、敬体か常体か、書き出しと結びのあいさつ。サンプルで決まっていることだけ書き、それ以外は「未定」とする。悪い知らせ(障害、値上げ)のときのトーンの変え方を1行足す: 特徴は同じ、ユーモアを減らし、より平易に。
- 下書きを書き直す 事実と主張はすべて残し、変えるのは言葉、順番、長さだけ。そのうえで大きな変更を3〜5個挙げ、それぞれどの特徴のためかを書く。書き手が新しい文章をもらうだけでなく、ガイドの使い方を覚えられるように。
- ボイスでは直せないことを指摘する 下書きに根拠、はっきりした提案、読み手が欠けていれば1行で書く。弱いメッセージを良いトーンで隠さない。
SKILL.md の全文
AI が読むファイルそのものです。 ダウンロード
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name: brand-voice
description: 3〜5本のサンプル文章からブランドボイスのガイド(「こうであって、こうではない」の特徴と良い例・悪い例、使う言葉・避ける言葉、文の癖)を抜き出し、下書きをそのボイスで書き直す。ブランドボイス、トーン&マナー、トンマナ、表記ルール、スタイルガイドを作りたいとき、「うちっぽく書き直して」「自社の口調にして」と頼まれたとき、複数の書き手や AI の文章を1社の声にそろえたいときに使う。
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# ブランドボイスのガイドと書き直し
ボイスのガイドが役に立つのは、別々の書き手がそれに従って書いた文章を、読み手が見分けられなくなったときだけ。だから特徴にはすべて、実際の文から取った良い例と悪い例をつけ、最後に下書きを1本書き直してガイドを証明する。ボイスは変わらない人柄、トーンは読み手の状況に合わせた調子の変化(Mailchimp のスタイルガイドの言い方では「ボイスはいつも同じ、トーンは変わる」)。
## 使う場面
- チームに気に入っている文章がいくつかあり、新しい文章をそれに合わせたい。
- 書き手、外部ライター、AI の下書きが、それぞれ別の会社のように聞こえる。
- 下書きを渡されて「うちっぽくして」と頼まれた。
- サンプルがまったくない状態からブランドを考え出す用途には使わない。他社のものでもいいので、チームが気に入っている文章を3本もらう。
## 用意するもの
- チームが「これはうちらしい」と言う文章を3〜5本: Web ページ、メール、投稿、サポートの返信など。3本未満なら一度だけ追加を頼み、来なければ進めて、ガイドに「[前提: サンプル2本にもとづく]」と書く。
- 任意: 「これは違う」と感じる文章を1本。悪いサンプルがあると、どの「悪い例」も鋭くなる。
- 任意: 書き直す下書き。なければガイドだけ作る。
- 読み手は誰か(購入する人の役職、どこまで技術に詳しいか)。わからなければサンプルから推測し、推測だと書く。
## 手順
1. **形容詞ではなく、パターンを読む。** サンプルが実際にしていることを測る: 1文の平均文字数、敬体か常体か、体言止めの割合、「あなた」「私たち」の使い方、疑問文、数字、専門用語、感嘆符、文の書き出し方。数字で書き留める。「文が短い」は「平均28文字」と言うまで意味がない。
2. **サンプルをトーンの4つの軸に置く。** Nielsen Norman Group の4軸: フォーマル/カジュアル、真面目/おもしろい、敬意がある/くだけている、淡々/熱っぽい。軸ごとにサンプルの位置を書く。NN/g はどの軸でも端に振り切ることを戒めている。
3. **特徴を3〜4つ決める。** 特徴はそれぞれ「こうであって、こうではない」の対にする。Mailchimp のガイドが使う形(「賢いが、気取らない」)。「率直だが、ぶっきらぼうではない」「専門的だが、学術的ではない」。上限4つはこのスキルの既定値で、それ以上は誰も覚えられないため。2つの特徴が同じ直しを生むなら1つにまとめる。
4. **特徴ごとに良い例と悪い例で裏づける。** 良い例はサンプルから引用した文。悪い例は同じ内容をまずい書き方にした文。サンプルから引用できない特徴は外す。
5. **言葉のリストを作る。** 使う言葉(製品の用語、繰り返し使う動詞)と避ける言葉(専門用語、誇大な言葉、競合は使うがサンプルには出てこない言葉)。それぞれ8〜15語。製品と顧客の呼び方も入れる。
6. **表記ルールとトーンの変え方を書く。** 見出しの句点、算用数字か漢数字か、和欧間のスペース、絵文字、感嘆符、敬体か常体か、書き出しと結びのあいさつ。サンプルで決まっていることだけ書き、それ以外は「未定」とする。悪い知らせ(障害、値上げ)のときのトーンの変え方を1行足す: 特徴は同じ、ユーモアを減らし、より平易に。
7. **下書きを書き直す。** 事実と主張はすべて残し、変えるのは言葉、順番、長さだけ。そのうえで大きな変更を3〜5個挙げ、それぞれどの特徴のためかを書く。書き手が新しい文章をもらうだけでなく、ガイドの使い方を覚えられるように。
8. **ボイスでは直せないことを指摘する。** 下書きに根拠、はっきりした提案、読み手が欠けていれば1行で書く。弱いメッセージを良いトーンで隠さない。
## 出力の形式
```markdown
# [ブランド名] ボイスガイド
**読み手:** [誰に向けて書くか、1行で]
**もとにした文章:** [サンプルの一覧]
## 特徴
| こうである | こうではない | 良い例(サンプルから) | 悪い例 |
|---|---|---|---|
| [特徴] | [行きすぎた形] | 「[引用した文]」 | 「[同じ内容のまずい書き方]」 |
## 文の癖
- 1文の平均: [n]文字。最長: [n]文字まで。
- [敬体・常体、体言止め、「あなた」「私たち」、疑問文、数字]
## 言葉
| 使う | 避ける |
|---|---|
| [言葉] | [言葉] — [理由] |
## トーンの軸
フォーマル/カジュアル: [位置] · 真面目/おもしろい: [位置] · 敬意がある/くだけている: [位置] · 淡々/熱っぽい: [位置]
## 表記ルール
- [見出しの句点、数字、和欧間スペース、絵文字、結びのあいさつ。サンプルで決まらないものは「未定」]
- 悪い知らせ: [トーンの変え方]
## 書き直し
**前:** [下書き]
**後:** [書き直した文]
**変えたところ**
1. [変更] — [特徴]
**ボイスでは直せないこと:** [足りない根拠や提案。なければ「なし」]
```
## 例
**入力:** 飲食店向けの給与計算アプリ「まかないペイ」のサンプル3本(トップページ、オンボーディングメール、サポートの返信1本)。その中の文: 「給料日のために、日曜をつぶさない。」「給与計算はスマホで4分。」「深夜手当も、働いた時間から自動で計算。」 サンプル全文で数えると、1文の平均は16文字、最長は30文字、体言止めが半分ほどで、「あなた」は一度も出てこない。3本とも、見出しに句点をつけず、数字は算用数字で、絵文字も見出しの疑問文もない。書き直す下書き: 「まかないペイは、飲食店オーナーの業務効率化を実現する、包括的かつ革新的な給与計算ソリューションです。」
**出力:**
```markdown
# まかないペイ ボイスガイド
**読み手:** 飲食店のオーナーと店長。経理の専門家ではない [前提: サンプルからの推定。チームに確認する]。
**もとにした文章:** トップページ、オンボーディングメール、サポートの返信1本
## 特徴
| こうである | こうではない | 良い例(サンプルから) | 悪い例 |
|---|---|---|---|
| 平易 | 子ども扱い | 「給与計算はスマホで4分。」 | 「給与支払業務を効率的に処理します。」 |
| 店の味方 | なれなれしい | 「給料日のために、日曜をつぶさない。」 | 「オーナーさん、まかせてください!!」 |
| 具体的 | 数字の詰めこみ | 「深夜手当も、働いた時間から自動で計算。」 | 「高度な手当算出機能を搭載。」 |
## 文の癖
- 1文の平均: 16文字。最長: 30文字まで。
- 体言止めが半分ほど。「あなた」は使わない。見出しに疑問文は使わない。
## 言葉
| 使う | 避ける |
|---|---|
| 給料日、給与計算 | ソリューション、業務 — 何も言っていない |
| スマホで、4分 | 実現する、効率化 — 誇大な言葉 |
| 深夜手当、働いた時間 | 包括的、革新的 — 根拠のない主張 |
| 自動で、日曜 | 給与支払業務、算出機能 — 経理とソフトの専門用語 |
## トーンの軸
ややカジュアル · おおむね真面目、見出しに軽いユーモア · 敬意がある · 淡々
## 表記ルール
- 見出しに句点をつけない。数字はすべて算用数字。絵文字なし。和欧間スペース: 未定。
- 悪い知らせ: ユーモアを外し、短い文はそのまま。
## 書き直し
**前:** まかないペイは、飲食店オーナーの業務効率化を実現する、包括的かつ革新的な給与計算ソリューションです。
**後:** お店の給与計算を、まるごとまかないペイで。
**変えたところ**
1. 「給与計算ソリューション」を、することそのもの「給与計算」に変えた — 平易
2. 「飲食店オーナーの」を「お店の」に変えた — 店の味方
3. 「包括的」を「まるごと」に変え、「革新的」「業務効率化を実現する」は読み手が確かめられることを何も言っていないので削った — 具体的
**ボイスでは直せないこと:** 根拠。下書きには数字がない。サンプルの「給与計算はスマホで4分。」がこのページにも当てはまるなら足す [確認: 4分という主張がここにも当てはまるか]。
```
## 送る前のチェック
- [ ] どの良い例も、自分で書いた文ではなく、サンプルから引用した文。
- [ ] 特徴は3つか4つで、どれも「こうであって、こうではない」の対。
- [ ] 文の癖に測った数字が2つ以上あり、トーンの4軸すべてに位置がある。
- [ ] 書き直しが下書きの事実をすべて残し、何も足していない。
- [ ] 挙げた変更のそれぞれに、どの特徴のためかが書いてある。
## よくある失敗
- 「親しみやすく、プロフェッショナルで、革新的」のような特徴。どの会社も名乗るもので、どの文も変わらない。
- サンプルではなく、自分のいつもの文体に書き直す。測った平均の文字数と見比べて直す。
- 書き直しのときに、勢いを出そうと主張を足す。ボイスが変えるのは言い方だけで、事実は変えない。
チームで使う
AI Skill Pod に追加すると、業務委託の方も含めてチーム全員が、自分の AI から同じ版を使えます。 AI スキルをチームで共有する方法を読む
変更履歴
- v1.0.1 · · Example: the input now names the 3 samples, quotes all 3 lines the guide uses, and gives the counted sentence habits and mechanics the guide reports; the reader is marked as an assumption, the word list has 8 entries a side from the input, and the rewrite keeps the draft's claims and adds none, with the samples' 4-minute claim offered as a check.
- v1.0.0 · · First release.
出典
出典は英語のページです。
- The Four Dimensions of Tone of Voice (2026-11-04に確認)
- Voice and Tone | Mailchimp Content Style Guide (2026-11-04に確認)