公式スキル · AI 活用

AI 自動化の候補洗い出し

チームの繰り返し業務を頻度・時間・ルールの明確さ・リスクで採点して AI に任せる候補を探し、上位3件それぞれに最初の実験を決める。

Claude・ChatGPT・コーディング用の AI で使えます。TeamとBusiness では、Pod に入れた公式スキルが改善のたびに自動で最新版になります。

使う場面

AI に渡すもの

できあがるもの

採点して順位をつけたタスク表、外したタスクとその理由、担当者・基準値・目標・中止のルールつきの3つの実験。

手順

  1. タスクを適切な粒度で並べる 入力と出力がはっきりしたタスクを1行に1つ。「顧客管理」ではなく「顧客向けの週次報告メールを書く」。大きな仕事はタスクに分け、人をまたいで重複するものはまとめる。
  2. 4つの観点で1〜5点をつける(このスキルの既定の尺度) 頻度:1 = 年に1回、3 = 週1回、5 = 1日に数回。1回あたりの時間:1 = 2分未満、3 = 15〜30分、5 = 2時間超。ルールの明確さ:1 = 毎回判断が要る、3 = 型はあるが例外がある、5 = ルールやテンプレートが明確。リスク(逆向きの尺度で、高いほど安全):1 = ミスが確認されないまま顧客・お金・法的な条件に届く、3 = ミスはレビューで見つかる、5 = ミスしても害がなく、すぐわかる。
  3. スコアを計算する スコア = 頻度 × 時間 × ルールの明確さ × リスク。最大は625。あわせて月あたりの時間(月の実施回数 × 分 ÷ 60)も出す。スコアで順位をつけ、同点なら月あたりの時間で決める。
  4. 最初に手をつけるべきでないものを外す AI ツールに入れられないデータを扱うタスク、人に関する判断(採用・評価)、人の承認なしに法的な拘束力が生じるものは、外すか後回しにする。理由も書いておく。
  5. 上位3件を選び、いちばん単純な方法を決める それぞれについて、保存したプロンプトか共有スキル(たいていはこれ)、既存ツールの中の AI 機能、自動化したワークフローのいずれかを選ぶ。自分で動くエージェントは、出力を自動で確認でき、ミスの代償が小さいときだけ使う。最初の実験では、どれも必ず人が出力を確認する。
  6. それぞれに最初の実験を設計する 期間は2週間、担当者は1人。基準値(今の1回あたりの分数)、成功の基準(例:品質を保ったまま時間が半分未満)、中止のルールを決める。このスキルの既定値:10回に1回を超えて品質が落ちたら止め、直してから再開する。

SKILL.md の全文

AI が読むファイルそのものです。 ダウンロード

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name: automation-opportunity-scan
description: チームのタスク一覧や典型的な1週間の業務から、AIで時間を減らせる仕事を洗い出す。各タスクを頻度・1回あたりの時間・ルールの明確さ・ミスのリスクで採点して順位をつけ、上位3件それぞれに最初の小さな実験・担当者・成功の基準を決める。マネージャーやチームから「AIは何から始めればいい?」「どの業務を自動化できる?」「ChatGPT や AI に任せられる仕事は?」「業務の棚卸しをして AI 活用の候補を出したい」と相談されたときに使う。
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# AI 自動化の候補洗い出し

最初の AI 活用に向くのは地味な仕事。頻度が高く、1回ごとにそれなりの時間がかかり、ルールがはっきりしていて、ミスしてもすぐ気づける仕事。削れた時間は頻度に比例して積み上がる(xkcd の「Is it worth the time?」の表のとおり、毎日の作業を1分縮めれば、5年でおよそ1日分の手間に見合う)。そのため、すべてのタスクをこの4つの観点で採点し、うまくいきそうな中でいちばん単純な方法から始める。たいていはエージェントより先に、プロンプトかスキル。

## 使う場面

- AI を使い始めたいが、どこから手をつけるか決まっていないチーム。
- 繰り返し発生する業務の一覧があり、最初に試すものを決めたいマネージャー。
- 最初の AI の試行を終え、次の候補を選ぶとき。
- 1つの業務フローを深く掘り下げるとき(選んだ業務に fde-workflow-discovery を使う)や、AI の利用ルールを作るとき(ai-use-policy-draft を使う)には使わない。

## 用意するもの

- タスク一覧:繰り返し発生するタスクと担当者。カレンダーの書き出し、作業時間の記録、簡単なアンケート(「先週2回以上やった作業をすべて書き出す」)のどれでもよい。
- タスクごとのおおよその頻度と所要時間。抜けていれば一度だけ本人に聞く。それでもわからなければ見積もり、「[見積もり]」と付ける。
- データの扱いのルール:AI ツールに入れてはいけないもの(顧客データ、健康情報、契約書など)。

## 手順

1. **タスクを適切な粒度で並べる。** 入力と出力がはっきりしたタスクを1行に1つ。「顧客管理」ではなく「顧客向けの週次報告メールを書く」。大きな仕事はタスクに分け、人をまたいで重複するものはまとめる。
2. **4つの観点で1〜5点をつける(このスキルの既定の尺度)。** 頻度:1 = 年に1回、3 = 週1回、5 = 1日に数回。1回あたりの時間:1 = 2分未満、3 = 15〜30分、5 = 2時間超。ルールの明確さ:1 = 毎回判断が要る、3 = 型はあるが例外がある、5 = ルールやテンプレートが明確。リスク(逆向きの尺度で、高いほど安全):1 = ミスが確認されないまま顧客・お金・法的な条件に届く、3 = ミスはレビューで見つかる、5 = ミスしても害がなく、すぐわかる。
3. **スコアを計算する。** スコア = 頻度 × 時間 × ルールの明確さ × リスク。最大は625。あわせて月あたりの時間(月の実施回数 × 分 ÷ 60)も出す。スコアで順位をつけ、同点なら月あたりの時間で決める。
4. **最初に手をつけるべきでないものを外す。** AI ツールに入れられないデータを扱うタスク、人に関する判断(採用・評価)、人の承認なしに法的な拘束力が生じるものは、外すか後回しにする。理由も書いておく。
5. **上位3件を選び、いちばん単純な方法を決める。** それぞれについて、保存したプロンプトか共有スキル(たいていはこれ)、既存ツールの中の AI 機能、自動化したワークフローのいずれかを選ぶ。自分で動くエージェントは、出力を自動で確認でき、ミスの代償が小さいときだけ使う。最初の実験では、どれも必ず人が出力を確認する。
6. **それぞれに最初の実験を設計する。** 期間は2週間、担当者は1人。基準値(今の1回あたりの分数)、成功の基準(例:品質を保ったまま時間が半分未満)、中止のルールを決める。このスキルの既定値:10回に1回を超えて品質が落ちたら止め、直してから再開する。

## 出力の形式

```markdown
# AI 自動化の候補洗い出し — [チーム]、[日付]

## 採点したタスク
| タスク | 担当 | 頻度(1〜5) | 時間(1〜5) | ルール(1〜5) | リスク(1〜5、5 = 安全) | スコア | 月あたりの時間 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| [タスク] | [役割] | | | | | | |

## 今回は外すもの
- [タスク] — [理由:データ/人に関する判断/法的な条件]

## 上位3件
### 1. [タスク] — スコア [n]、月 約[n]時間
- **方法:** [プロンプト/スキル/ツールの機能/ワークフロー]
- **実験:** [内容、2週間]
- **担当:** [名前]
- **基準値 → 目標:** [1回あたりの分数] → [目標]
- **人の確認:** [だれが何を確認するか]
- **中止の条件:** [ルール]
```

## 例

**入力:** 「広告代理店の営業チーム、4人:山田(リーダー)、佐藤と鈴木(営業担当)、田中(アシスタント)。タスク:顧客向けの週次報告メール(営業担当、8社、1通25分)、会議メモからのやることの整理(全員、週に約15件の会議、1件15分)、月次の成果レポート(営業担当、8社、1件3時間)、契約更新(リーダー、月2件、1時間、法的な条件を含む)、顧客からの Slack の質問への返信(全員、一日中、1件3分)、四半期ごとの戦略資料(リーダー、四半期に8件、6時間)。」

**出力:**

```markdown
# AI 自動化の候補洗い出し — 営業チーム、11月4日

## 採点したタスク
| タスク | 担当 | 頻度(1〜5) | 時間(1〜5) | ルール(1〜5) | リスク(1〜5、5 = 安全) | スコア | 月あたりの時間 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 会議メモからのやることの整理 | 全員 | 4 | 3 | 4 | 4 | 192 | 約16 |
| 月次の成果レポート | 営業担当 | 2 | 5 | 4 | 3 | 120 | 約24 |
| 顧客向けの週次報告メール | 営業担当 | 3 | 3 | 4 | 3 | 108 | 約14 |
| 顧客の Slack への返信 | 全員 | 5 | 2 | 2 | 2 | 40 | [見積もり] 約20 |
| 四半期の戦略資料 | リーダー | 1 | 5 | 1 | 3 | 15 | 約16 |

## 今回は外すもの
- 契約更新 — 法的な条件を含むため人が担当。レビューの手順を入れてから再検討する。

## 上位3件
### 1. 会議メモからのやることの整理 — スコア 192、月 約16時間
- **方法:** 共有スキル(meeting-minutes)を文字起こしに使う
- **実験:** 2週間、社内・顧客とのすべての会議で使う
- **担当:** 山田
- **基準値 → 目標:** 1件15分 → 5分
- **人の確認:** 会議の主催者が、送る前に担当者と期日を確認する
- **中止の条件:** 担当者か期日の誤りが10件に1件を超えたら

### 2. 月次の成果レポート — スコア 120、月 約24時間
- **方法:** 書き出した数値から本文の下書きを作るプロンプト
- **実験:** 今月、3社分のレポート
- **担当:** 佐藤
- **基準値 → 目標:** 1件3時間 → 1.5時間
- **人の確認:** 営業担当がすべての数値をダッシュボードと照合する
- **中止の条件:** 送ったレポートの数値に1つでも誤りがあったら

### 3. 顧客向けの週次報告メール — スコア 108、月 約14時間
- **方法:** 共有スキル(weekly-client-report)にプロジェクトボードの内容を渡す
- **実験:** 2週間、4社分
- **担当:** 鈴木
- **基準値 → 目標:** 1通25分 → 10分
- **人の確認:** 営業担当が手を入れてから送る
- **中止の条件:** 顧客から誤りを指摘されたら
```

## 送る前のチェック

- [ ] どのタスクも、入力と出力を1行で説明できるほど明確になっている。
- [ ] どの点数も決めた1〜5の尺度でつけていて、見積もりには印がある。
- [ ] 制限のあるデータ、人に関する判断、法的な条件を含むタスクは、外したか人の承認の手順がある。
- [ ] 上位3件のそれぞれに、担当者・基準値・目標・人の確認・中止のルールがある。
- [ ] 方法は、うまくいく中でいちばん単純なもの(エージェントより先にプロンプトかスキル)。

## よくある失敗

- いちばん頻度の高い仕事ではなく、いちばん見栄えのする仕事から始める。毎日の仕事での成果が信頼をつくる。
- ルールの明確さではなく「AI ならたぶんできる」で採点する。本人がルールを説明できなければ、AI も従えない。
- 基準値を取らない。導入前の分数がなければ、「時間が減った」と示せない。

チームで使う

AI Skill Pod に追加すると、業務委託の方も含めてチーム全員が、自分の AI から同じ版を使えます。 AI スキルをチームで共有する方法を読む

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変更履歴

出典

出典は英語のページです。

  1. Is It Worth the Time? - xkcd (2026-11-04に確認)
  2. Building effective AI agents - Anthropic (2026-11-04に確認)
  3. Artificial Intelligence Playbook for the UK Government - GOV.UK (2026-11-04に確認)