公式スキル · 法務の基本
名前の一次調査(商標)
製品名や社名を、商標の登録簿、ドメイン、アプリストア、SNS のアカウント名で一次調査し、リスクを評価して弁理士への質問をまとめる。
Claude・ChatGPT・コーディング用の AI で使えます。TeamとBusiness では、Pod に入れた公式スキルが改善のたびに自動で最新版になります。
使う場面
- 製品や会社の名前を、いくつかの候補から選ぶとき
- ドメインを買う、ロゴをデザインする、商標を出願する前
AI に渡すもの
- 候補の名前
- 名前を使う商品・役務
- 売る市場(国)
できあがるもの
実施した調査の記録、類似と商品・役務の関連で判断したヒットの表、名前ごとの評価、弁理士への質問。
手順
- 商品・役務を確定する ふつうの言葉で書き、EUIPO の TMclass などの分類ツールで、当てはまりそうなニース分類の区分を探す。区分には「[要確認: 区分は弁理士と]」と印をつける。区分は調査の手がかりになるが、何が関連するかの範囲を区切るものではない。
- 商標の登録簿を調べる 市場ごとに。日本は J-PlatPat(特許庁)で、キーワードと商品・役務から。米国は USPTO の商標検索で、登録済みと出願中の米国の商標を。TMview(EUIPO)は EU 各国の官庁、EUIPO、EU 外の多くの官庁をまとめて調べられる。WIPO Global Brand Database で、マドリッド協定議定書による国際登録と参加する各国の官庁を。正確なつづり、複数形、スペースやハイフンの有無、読みが同じ別のつづり(カタカナ表記を含む)で調べる。
- 登録されていない使用を調べる USPTO は、コモンロー上の使用(登録せずに商売で使われている名前)とインターネットを確かめるよう勧めている。登録されていない先の使用が権利に影響しうるため。ウェブ、主なドメインの登録状況、Apple の App Store と Google Play、主な SNS のアカウント名、自国の会社の登記を調べる。
- ヒットごとに2つの問いで比べる 名前が、称呼(読み)、外観、観念(意味)と全体の印象で似ているか(USPTO の混同のおそれの要素)。そして商品・役務が関連しているか。同じ、競合する、同じ買い手に売る、一緒に売られたり宣伝されたりする。両方が「はい」のときだけ、そのヒットは問題になる。
- 名前ごとに評価する このスキルの既定値は次のとおり。赤: 同一かほぼ同一の有効な商標が、目標の市場で関連する商品・役務をカバーしている。黄: 似た商標が関連する商品・役務をカバーしている、同一の商標が関連しない商品・役務をカバーしている、または自分たちの分野で登録せずに先に使っている人がいる。緑: どちらの問いにも当てはまるヒットがない。緑でも「一次調査では何も見つからなかった」という意味で、「問題なし」ではない。
- 実務上の障害を書く ドメインが取られている・売りに出ている、アプリストアの名前が取られている、アカウント名が取られている、何をする製品かをそのまま言う説明的な名前で弱いかもしれない。法的なリスクを決めるものではないが、かかる費用が変わる。
- 弁理士への質問を書く 黄か赤のヒット1つにつき1問。本格的な調査を頼むべきかも聞く。EUIPO は、先の商標が合意によって併存することも、争われることもあると説明している。その選択肢は、助言ではなく質問として並べる。
SKILL.md の全文
AI が読むファイルそのものです。 ダウンロード
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name: name-clearance-first-pass
description: 製品名、ブランド名、社名を決める前に、一次調査をする。商標データベース(J-PlatPat、USPTO、EUIPO の TMview、WIPO Global Brand Database)、ドメイン、アプリストア、SNS のアカウント名を調べる手順、称呼・外観・観念と関連する商品・役務での類似の確認、リスクの評価、弁理士への質問をまとめる。「この名前を使っていい?」「この名前、もう使われてる?」と聞かれたとき、商標調査をしたいとき、製品やスタートアップの名前を考えているときに使う。
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# 名前の一次調査(商標)
> 法的な助言ではない。弁理士・弁護士に確認してもらう準備のための一次調査のチェックリストで、その確認の代わりにはならない。
一次調査は、だれかが本格的な調査やロゴにお金を払う前に、明らかにリスクの高い名前を落として、費用を抑える。名前を「問題なし」とは決して言わない。何を調べ、何が見つかり、どれを弁理士に見てもらうべきかを書く。
## 使う場面
- 製品、機能、会社の名前を、2〜5個の候補から選ぶとき。
- ドメインを買う、ロゴをデザインする、商標登録を出願する前。
- だれかがネットで似た名前を見つけ、「これは問題?」と聞いてきたとき。
- 使用可否の鑑定や出願の判断には使わない。それを出せるのは弁理士・弁護士だけ。
## 用意するもの
- 候補の名前。つづりも正確に。
- 名前を何に使うか。商品・役務をふつうの言葉で(「制作会社向けのプロジェクト管理ソフト」)。
- 今売っている国と、2年以内に売る予定の国。わからなければ一度だけ聞く。それでもわからなければ、日本、米国、EU を調べ、「[仮定]」と印をつける。
- 利用者が調べた結果があれば、その結果。自分でウェブを検索できない場合は、調べる手順と空の結果表を渡し、利用者に埋めてもらう。ヒットをでっちあげない。
## 手順
1. **商品・役務を確定する。** ふつうの言葉で書き、EUIPO の TMclass などの分類ツールで、当てはまりそうなニース分類の区分を探す。区分には「[要確認: 区分は弁理士と]」と印をつける。区分は調査の手がかりになるが、何が関連するかの範囲を区切るものではない。
2. **商標の登録簿を調べる。** 市場ごとに。日本は J-PlatPat(特許庁)で、キーワードと商品・役務から。米国は USPTO の商標検索で、登録済みと出願中の米国の商標を。TMview(EUIPO)は EU 各国の官庁、EUIPO、EU 外の多くの官庁をまとめて調べられる。WIPO Global Brand Database で、マドリッド協定議定書による国際登録と参加する各国の官庁を。正確なつづり、複数形、スペースやハイフンの有無、読みが同じ別のつづり(カタカナ表記を含む)で調べる。
3. **登録されていない使用を調べる。** USPTO は、コモンロー上の使用(登録せずに商売で使われている名前)とインターネットを確かめるよう勧めている。登録されていない先の使用が権利に影響しうるため。ウェブ、主なドメインの登録状況、Apple の App Store と Google Play、主な SNS のアカウント名、自国の会社の登記を調べる。
4. **ヒットごとに2つの問いで比べる。** 名前が、称呼(読み)、外観、観念(意味)と全体の印象で似ているか(USPTO の混同のおそれの要素)。そして商品・役務が関連しているか。同じ、競合する、同じ買い手に売る、一緒に売られたり宣伝されたりする。両方が「はい」のときだけ、そのヒットは問題になる。
5. **名前ごとに評価する。** このスキルの既定値は次のとおり。赤: 同一かほぼ同一の有効な商標が、目標の市場で関連する商品・役務をカバーしている。黄: 似た商標が関連する商品・役務をカバーしている、同一の商標が関連しない商品・役務をカバーしている、または自分たちの分野で登録せずに先に使っている人がいる。緑: どちらの問いにも当てはまるヒットがない。緑でも「一次調査では何も見つからなかった」という意味で、「問題なし」ではない。
6. **実務上の障害を書く。** ドメインが取られている・売りに出ている、アプリストアの名前が取られている、アカウント名が取られている、何をする製品かをそのまま言う説明的な名前で弱いかもしれない。法的なリスクを決めるものではないが、かかる費用が変わる。
7. **弁理士への質問を書く。** 黄か赤のヒット1つにつき1問。本格的な調査を頼むべきかも聞く。EUIPO は、先の商標が合意によって併存することも、争われることもあると説明している。その選択肢は、助言ではなく質問として並べる。
## 出力の形式
```markdown
# 名前の一次調査 — [名前]、[日付]
_法的な助言ではない。弁理士の確認のための一次調査で、使用可否の鑑定ではない。_
**用途:** [ふつうの言葉での商品・役務]
**当てはまりそうな区分:** [第n類、第n類] [要確認: 区分は弁理士と]
**調べた市場:** [国]
## 実施した調査
| 調べた先 | 検索語 | 日付 | 確認すべきヒット |
|---|---|---|---|
| [J-PlatPat / USPTO / TMview / WIPO GBD / ウェブ / ドメイン / アプリストア / SNS] | [検索語そのもの] | [日付] | [件数か「なし」] |
## ヒット
| 名前 | ヒット | どこで | 商品・役務 | 似ているか | 関連するか | メモ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| [候補] | [商標か使用者] | [登録簿、番号、状態] | [相手の商品・役務] | [はい/いいえ: 称呼、外観、観念] | [はい/いいえ] | [1行] |
## 評価
| 名前 | 評価 | 理由 | 実務上の障害 |
|---|---|---|---|
| [候補] | [緑/黄/赤] | [1行] | [ドメイン、アプリストア、アカウント名] |
## 弁理士への質問
- [弁理士に確認: ...]
## 調べていないもの
- [調べていない市場や調べた先]
```
## 例
**入力:** 6人のスタートアップの山口さんが、日本、米国、EU で売る会議メモのアプリの名前を考えている。候補:「Notewise」「Quillo」。山口さんの調査結果: J-PlatPat ではどちらもヒットなし。USPTO では「NOTEWISE」が「メモ作成ソフトウェア」(第9類)で有効に登録されている。TMview では「QUILLO」がスペインで「文房具、ペン」(第16類)として登録されている。quillo.com は売りに出ている。X の @quillo は、使われていないアカウントに取られている。どちらのストアにも Quillo という名前のアプリはない。
**出力:**
```markdown
# 名前の一次調査 — Notewise、Quillo、11月4日(水)
_法的な助言ではない。弁理士の確認のための一次調査で、使用可否の鑑定ではない。_
**用途:** 会議を録音してメモを書く、スマートフォンとウェブのアプリ
**当てはまりそうな区分:** 第9類、第42類 [要確認: 区分は弁理士と]
**調べた市場:** 日本、米国、EU
## 実施した調査
| 調べた先 | 検索語 | 日付 | 確認すべきヒット |
|---|---|---|---|
| J-PlatPat | Notewise、ノートワイズ、Quillo、クイロ | [要確認: 山口さんが調べた日] | なし |
| USPTO | Notewise、Note Wise、Quillo、Quilo | [要確認: 山口さんが調べた日] | 1 |
| TMview | 同じ検索語 | [要確認: 日付] | 1 |
| ドメイン、アプリストア、X | 両方の名前 | [要確認: 日付] | 2 |
## ヒット
| 名前 | ヒット | どこで | 商品・役務 | 似ているか | 関連するか | メモ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Notewise | NOTEWISE | USPTO、有効な登録 [要確認: 番号] | メモ作成ソフトウェア | はい: 同一 | はい: 同じ商品 | 米国でまともにぶつかる。 |
| Quillo | QUILLO | スペイン、TMview で [要確認: 番号、状態] | 文房具、ペン | はい: 同一 | 不明: 筆記用具とソフトウェア | 弁理士に確認する。 |
## 評価
| 名前 | 評価 | 理由 | 実務上の障害 |
|---|---|---|---|
| Notewise | 赤 | 同じ商品について、同一の有効な米国の商標がある | — |
| Quillo | 黄 | 文房具について同一のスペインの商標がある。ソフトウェアとの関連は不明 | quillo.com は売りに出ている。X の @quillo は取られている(使われていない) |
## 弁理士への質問
- [弁理士に確認: EU で、第16類の文房具はメモ作成ソフトウェアと関連すると見なされうるか?]
- [弁理士に確認: ドメインを買う前に、日本、米国、EU で Quillo の本格的な調査を頼むべきか?]
## 調べていないもの
- WIPO Global Brand Database(日本、米国、EU 以外で売る予定はない)[仮定]
- 会社の登記
```
## 送る前のチェック
- [ ] 先頭に「法的な助言ではない」の一文があり、どの名前も「問題なし」「使える」としていない。
- [ ] すべてのヒットが、利用者か自分が実際に行った調査から来ている。でっちあげはない。
- [ ] 各ヒットを、名前の類似と商品・役務の関連の両方で判断している。
- [ ] 検索語そのものを含む実施した調査と、調べていない先の両方を並べている。
- [ ] 黄と赤のすべての名前に、弁理士への質問がある。
- [ ] 区分に、弁理士が確かめる印がついている。
## よくある失敗
- 正確なつづりだけで調べる。読みが同じもの、スペースの入ったもの(「Note Wise」)、カタカナ表記も数に入る。
- ドメインが空いていることを、名前を自由に使える証拠とみなす。
- 関連しない区分の商標を、買い手が結びつけて見ないかを聞かずに無視する。
チームで使う
AI Skill Pod に追加すると、業務委託の方も含めてチーム全員が、自分の AI から同じ版を使えます。 AI スキルをチームで共有する方法を読む
変更履歴
- v1.0.0 · · First release.
出典
出典は英語のページです。
- Likelihood of confusion | USPTO (2026-11-04に確認)
- Comprehensive clearance search for similar trademarks | USPTO (2026-11-04に確認)
- Availability - EUIPO (2026-11-04に確認)
- Trademark Search | Japan Patent Office (2026-11-04に確認)
- Global Brand Database | WIPO (2026-11-04に確認)