公式スキル · 法務の基本

重要な日付つきの契約書の要約

取引の契約書を、料金、期間、自動更新と通知の期限、終了の条件、責任、知的財産、データ、珍しい条項をまとめた1枚の要約にする。

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使う場面

AI に渡すもの

できあがるもの

重要な日付の表、お金、終了の条件、リスク、知的財産とデータ、珍しい条項、弁護士への質問をまとめた1枚の要約。

手順

  1. 文書の構成を整理する 契約を構成する文書をすべて挙げ、優先順位の定めがあればそれも書く。注文書の条項が基本契約より優先されることがある。
  2. 取引条件を抜き出す 当事者(正式名称)、開始日、当初の期間、更新(自動かどうか、更新後の期間)、料金、更新時の値上げ、支払条件、遅延損害金、税。数字はそのまま写す。丸めたり通貨を換算したりしない。
  3. 終了の条件を抜き出す 任意解約(だれが、何日前の通知で)、債務不履行による解除(是正の猶予期間)、倒産時の解除、終了後の扱い(返金、残る支払い、データの返還)。
  4. リスクの条件を抜き出す 責任の上限(金額か計算式と、上限の対象外になるもの)、間接損害・派生損害の免責(違反そのものではなく、違反から生じた損害。逸失利益など)、補償(将来の損失を一方が他方に支払う約束。だれがだれに何を補償するか)、保証、保険。要約ではどの用語も平易な言葉で説明する。読み手が知らないことがある。
  5. 知的財産とデータを抜き出す つくったものの権利の帰属、許諾されるライセンス、フィードバック条項、秘密保持、個人データ、別のデータ処理契約(DPA)を参照しているか。
  6. 珍しい条項に印をつける この種の契約で読み手が予想しないもの。独占、最低購入数量、最恵待遇の価格、引き抜き禁止、監査権、一方的な変更権(「本規約は変更されることがある」)、社名を宣伝に使う権利。それぞれ原文を引用する。
  7. 重要な日付の一覧をつくる 期限をすべて日付に直す。更新日、更新しない旨を通知する最終日、価格改定日、支払期日。本文にない事実で日付が決まるなら「[要確認: …]」と書く。
  8. 要約を書く 1枚に収める。弁護士への質問は最後に「[弁護士に確認: …]」として置く。法律が何を求めるかは書かない。

SKILL.md の全文

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name: contract-summary
description: 取引の契約書(基本契約、MSA、SaaS利用契約、注文書、取引先・顧客との契約)を1枚の要約にまとめる。当事者、契約期間、自動更新と通知の期限、料金と支払条件、解約・解除、責任の上限、補償、知的財産、データ、珍しい条項を並べ、重要な日付の一覧をつける。契約書を要約してほしい、「何に署名するのか」「いつ更新されるのか」と聞かれたとき、上長や弁護士に渡す契約の要約が要るときに使う。
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# 契約書の要約

> 法的助言ではない。弁護士の確認に向けた最初のチェックリストであり、その確認の代わりにはならない。

よい契約書の要約は、忙しい読み手が1枚で、いくら払うのか、何を負うのか、どうやって抜けられるのか、どの日付を逃してはいけないのかを把握できる。どの行にも条項番号を添え、だれでも原文と照らし合わせられるようにする。

## 使う場面

- 取引先・顧客・提携先との契約に署名する前に、署名する人に説明する。
- 署名済みの契約について「いつ更新されるのか」「解約できるのか」と聞かれた。
- 確認したい点を挙げたうえで、契約書を弁護士に渡す。
- 修正案(赤入れ)や文言の交渉には使わない。この要約は内容を説明するもので、条文は書かない。

## 用意するもの

- 契約書の全文。注文書、別紙、URLで参照している規約も含む。参照先の文書がなければ「受け取っていないもの」に挙げ、中身を推測しない。
- ユーザーがどちらの当事者か。わからなければ一度だけ聞く。
- 今日の日付。「更新の90日前」を暦の日付に直すため。開始日が本文にないときは「[要確認: 開始日]」と書く。

## 手順

1. **文書の構成を整理する。** 契約を構成する文書をすべて挙げ、優先順位の定めがあればそれも書く。注文書の条項が基本契約より優先されることがある。
2. **取引条件を抜き出す。** 当事者(正式名称)、開始日、当初の期間、更新(自動かどうか、更新後の期間)、料金、更新時の値上げ、支払条件、遅延損害金、税。数字はそのまま写す。丸めたり通貨を換算したりしない。
3. **終了の条件を抜き出す。** 任意解約(だれが、何日前の通知で)、債務不履行による解除(是正の猶予期間)、倒産時の解除、終了後の扱い(返金、残る支払い、データの返還)。
4. **リスクの条件を抜き出す。** 責任の上限(金額か計算式と、上限の対象外になるもの)、間接損害・派生損害の免責(違反そのものではなく、違反から生じた損害。逸失利益など)、補償(将来の損失を一方が他方に支払う約束。だれがだれに何を補償するか)、保証、保険。要約ではどの用語も平易な言葉で説明する。読み手が知らないことがある。
5. **知的財産とデータを抜き出す。** つくったものの権利の帰属、許諾されるライセンス、フィードバック条項、秘密保持、個人データ、別のデータ処理契約(DPA)を参照しているか。
6. **珍しい条項に印をつける。** この種の契約で読み手が予想しないもの。独占、最低購入数量、最恵待遇の価格、引き抜き禁止、監査権、一方的な変更権(「本規約は変更されることがある」)、社名を宣伝に使う権利。それぞれ原文を引用する。
7. **重要な日付の一覧をつくる。** 期限をすべて日付に直す。更新日、更新しない旨を通知する最終日、価格改定日、支払期日。本文にない事実で日付が決まるなら「[要確認: …]」と書く。
8. **要約を書く。** 1枚に収める。弁護士への質問は最後に「[弁護士に確認: …]」として置く。法律が何を求めるかは書かない。

## 出力の形式

```markdown
# 契約書の要約 — [契約名]、[相手方]

_法的助言ではない。契約書の原文と弁護士で確かめるための要約。_

**当事者:** [正式名称]([立場])と[正式名称]([立場])  
**文書:** [一覧。優先順位の定めがあればそれも]  
**ユーザーの立場:** [当事者]

## 重要な日付
| 日付 | 起きること | 根拠 |
|---|---|---|
| [日付] | [できごと] | 第[n]条 |

## お金
- 料金:[正確な金額と算定の基準](第[n]条)
- 支払条件:[支払期限、方法、遅延損害金](第[n]条)
- 更新時の価格:[定め、または「定めなし」](第[n]条)

## 期間と終了
- 期間:[長さ、開始日] · 更新:[自動 / 手動、期間](第[n]条)
- 解約・解除:[任意解約 / 債務不履行 / 是正の猶予期間](第[n]条)
- 終了後:[返金、データ、残る支払い](第[n]条)

## リスク
- 責任の上限:[金額か計算式、対象外のもの](第[n]条)
- 補償:[だれがだれに何を補償するか](第[n]条)
- 保証と保険:[要点](第[n]条)

## 知的財産とデータ
- [権利の帰属、ライセンス、秘密保持、個人データ、DPA](第[n]条)

## 珍しい条項
- 「[引用]」(第[n]条) — [目立つ理由]

## 弁護士への質問
- [弁護士に確認: …]

## 受け取っていないもの
- [参照先の文書、足りない文書]
```

## 例

**入力(抜粋):** ユーザーは株式会社ふじみ工房の大野さんで、顧客側。Tallyline Inc.との契約で、2026年2月1日に署名済み。

> 4.1 当初の契約期間は発効日から12か月とする。いずれかの当事者が60日前までに書面で通知しない限り、以後12か月ずつ自動的に更新される。  
> 5.1 料金:年額18,000米ドル。毎年前払いで請求し、支払期限は請求日から30日。  
> 5.3 Tallylineは、更新のたびに料金を最大7%引き上げることができる。  
> 9.2 各当事者の責任は、請求の前12か月間に支払われた料金を上限とする。  
> 12.4 Tallylineは、顧客を自社の宣伝資料に顧客として掲載することができる。

**出力:**

```markdown
# 契約書の要約 — サブスクリプション契約、Tallyline Inc.

_法的助言ではない。契約書の原文と弁護士で確かめるための要約。_

**当事者:** 株式会社ふじみ工房(顧客)とTallyline Inc.(提供者) [要確認: 署名欄の正式名称]  
**文書:** 抜粋のみ  
**ユーザーの立場:** 株式会社ふじみ工房

## 重要な日付
| 日付 | 起きること | 根拠 |
|---|---|---|
| 2026年12月2日(水) | 更新しない旨を通知する最終日(60日前) | 第4.1条 |
| 2027年2月1日(月) | 12か月の自動更新。料金が最大7%上がることがある | 第4.1条、第5.3条 |
| 2027年3月3日(水) | 2月1日に請求された場合の更新分の支払期限(30日) | 第5.1条 |

## お金
- 料金:年額18,000米ドル、毎年前払いで請求(第5.1条)
- 支払条件:請求日から30日(第5.1条)
- 更新時の価格:更新のたびに最大7%の値上げ(第5.3条)

## 期間と終了
- 期間:2026年2月1日から12か月 · 更新:自動、12か月(第4.1条)
- 解約・解除:抜粋にあるのは更新しない旨の通知だけ [要確認: 債務不履行による解除]

## リスク
- 責任の上限:直前12か月間に支払った料金。双方に適用(第9.2条)。対象外のもの [要確認: 抜粋になし]

## 珍しい条項
- 「Tallylineは、顧客を自社の宣伝資料に顧客として掲載することができる」(第12.4条) — 事前の了承なしに社名を宣伝に使える。

## 弁護士への質問
- [弁護士に確認: 責任の上限は、データ漏えいや秘密保持違反の請求にも適用されるか]
- [弁護士に確認: Tallylineが当社名を使う前に承認を求めるよう定められるか]

## 受け取っていないもの
- 第4条、第5条、第9条、第12条以外の契約全文
```

## 送る前のチェック

- [ ] 出力の冒頭に、法的助言ではない旨の1行がある。
- [ ] 数字はすべて原文どおりに写し、条項番号を添えている。
- [ ] 更新しない旨の通知期限が暦の日付になっている。なっていなければ、何が足りないかを「[要確認: …]」で書いている。
- [ ] 珍しい条項は、言い換えずに引用している。
- [ ] 参照先の文書や足りない文書を「受け取っていないもの」に挙げている。
- [ ] 法律が何を求めるかを述べた文がない。

## よくある失敗

- 通知の期限を見落とす。大事なのは更新日より、断れる最終日のほうだ。
- 注文書で価格や期間が変わっているのに、基本契約だけを読む。
- 上限の対象外を確かめずに、責任の上限を「双方に同じ」と書く。

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出典

出典は英語のページです。

  1. Indemnity | Wex | LII (2026-11-04に確認)
  2. Consequential damages | Wex | LII (2026-11-04に確認)