ビジネスの古典

『ストレスフリーの整理術 はじめてのGTD』:頭をすっきりさせる 5 つのステップ

『ストレスフリーの整理術 はじめてのGTD』(原著 Getting Things Done。表紙は「はじめてのGTD」が先)は、デビッド・アレンが 2001 年に出し、2015 年に改訂した、自分が引き受けたことを管理するための本です。頭はアイデアを生むためのもので、しまっておくためのものではない、という前提に立ちます。気になっていることは全部、頭の外の信頼できる仕組みに入れます。5 つのステップで進めます。集める、意味と次の行動を見極める、正しい一覧に整理する、毎週見直す、そして自信をもって何をするか選んで動く、です。

要点

  • 把握:気になっていることを全部集める。
  • 見極め:行動が要るか。要るなら、次の具体的な行動は何か。
  • 整理:プロジェクト、状況別の次の行動、連絡待ち、カレンダー、いつかやる。
  • 見直しと実行:毎週見直し、一覧から動く。

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どんなときに使うか

やることリストが長く、あいまいで、気が重いとき、休暇や忙しい発売のあと、そして毎週の習慣として使います。個人にも、一覧を共有する小さなチームにも向いています。

GTD は引き受けた仕事を管理するもので、目標を選ぶものではありません。チームの四半期の優先順位は『Measure What Matters』の解説を参照してください。

押さえておく考え方

気になること。仕事でも家でも、引き受けて終わっていないことは、信頼できる場所に書き出すまで注意を奪い続けます。

次の行動。「予算」は行動ではありません。「第 2 四半期の実績を予算表に入れる」は行動です。アレンの問いは、次の具体的で目に見える行動は何か、です。

プロジェクト。2 つ以上の行動が要る成果のことです。どれにも、一覧に少なくとも 1 つの次の行動が要ります。

2 分ルール。2 分かからないなら、いまやります。

一覧は 1 つではない。状況別の次の行動(パソコン、電話、外出先)、連絡待ち、その日にしなければならないことだけを入れるカレンダー、いつかやる、そして資料。

週次レビュー。週に 1 回、すべてを最新にします。受け箱を空にし、どのプロジェクトにも次の行動があるかを確かめ、カレンダーを見て、いつかやることを見直します。これがないと、一覧は古くなります。

小さな例で試す

説明のための架空の例です。月曜に頭の中を書き出しました。第 3 四半期の予算、仕入れ先の契約書を求める同僚、歯医者、9 月のオフィス移転、チームのニュースレターの案、法務に頼んだ NDA の確認を 2 週間待っている、木曜締め切りの取締役会の資料、読みたい記事、昼食の誘いに返事、古い展示会のちらし、6 月 30 日に更新の自動車保険。

一覧項目
いますぐ昼食の誘いに返事、契約書を送る
次の行動つきのプロジェクト予算、オフィス移転、取締役会の資料、保険
連絡待ち法務の NDA:止まっているので今日催促
カレンダー木曜の資料、6 月 30 日の更新
いつかやるチームのニュースレター
捨てる古い展示会のちらし

週次レビューの手順

  1. 把握する。気になっていることを全部書き出します。
  2. 1 つずつ見極める。捨てる、資料、いつかやる、または次の行動つきで行動する。
  3. 2 分で終わるものは、いまやる。
  4. 残りを整理する。プロジェクト、状況別の次の行動、連絡待ち、カレンダー、いつかやる。
  5. どのプロジェクトにも次の行動があり、どの連絡待ちにも催促の日があるかを確かめます。
  6. カレンダーの次の 2 週間を見る。
  7. どこから始めるかを選ぶ。

書き出したメモをこれらの一覧にするなら、把握と見極めの週次レビューのスキルが使えます。止まっているものにも印をつけます。

よくある失敗

  • プロジェクトを作業のように書く。次の行動がなければ、何も進みません。
  • 願いごとをカレンダーに入れる。カレンダーは、その日にしなければならないことのためのものです。
  • 週次レビューを飛ばす。
  • 一部を頭の中に残す。仕組みは、全部を入れてはじめて働きます。

出典について

生産性のコンサルタント、デビッド・アレンは 2001 年に『Getting Things Done: The Art of Stress-Free Productivity』を出し、10 年あまりの技術の変化を反映して 2015 年に改訂版を出しました。「Getting Things Done」と「GTD」は、その権利者の商標です。邦訳は田口元 監訳『ストレスフリーの整理術 はじめての GTD』で、二見書房から出ています。

このページは、私たちが自分の言葉でまとめた独立した要約です。アレン本人、David Allen Company、出版社とは関係がなく、承認も受けていません。書名は本を示すためだけに使っています。ほかの解説はビジネス書と戦略書の解説一覧にあります。

よくある質問

GTD の 5 つのステップとは?

気になっていることを集める(把握)、それぞれが何を意味し次の行動が何かを決める(見極め)、しかるべき場所に置く(整理)、こまめに見直す(見直し)、何をするかを選んで動く(実行)、の 5 つです。

2 分ルールとは?

次の行動が 2 分かからないなら、すぐやる、というルールです。記録して管理するほうが、やるより時間がかかるからです。

GTD でいうプロジェクトとは?

2 つ以上の行動が要る成果のことです。どのプロジェクトにも、少なくとも 1 つ、決まった次の行動が要ります。そうすれば止まりません。

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出典

  1. Getting Things Done:What is GTD — 5 つのステップ:capture、clarify、organize、reflect、engage (閲覧 2026-11-04)
  2. Wikipedia:Getting Things Done — 2001 年初版、2015 年改訂。2 分ルール、週次レビュー (閲覧 2026-11-04)
  3. CiNii Books:『ストレスフリーの整理術 はじめてのGTD』 — 田口元 監訳、二見書房、2015 年 12 月。新装版 2025 年 (閲覧 2026-11-04)
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