公式スキル · プロダクト
RICE で機能の優先順位づけ
バックログを RICE か ICE で採点し、項目ごとの計算と感度を示して、工数に合わせた線引きと依存関係を提案する。
Claude・ChatGPT・コーディング用の AI で使えます。TeamとBusiness では、Pod に入れた公式スキルが改善のたびに自動で最新版になります。
使う場面
- 機能の要望が工数を上回り、何を先にするか決めるとき
- 優先順位で関係者の意見が割れ、共通の見えるやり方が要るとき
AI に渡すもの
- バックログか機能の一覧
- リーチ、インパクト、確信度、工数の見積もり
- チームの工数(任意)
できあがるもの
計算つきの採点表、線引き、感度のメモ、依存関係、作るか見送るかの提案。
手順
- RICE か ICE かを選ぶ リーチを見積もれる利用データがあれば RICE。RICE を公開した Intercom は、リーチを実際のプロダクトの指標から、期間あたりの人数かイベント数で測る。リーチを見積もれないとき(ローンチ前や、どの項目も全員に届くとき)は ICE(インパクト、確信度、容易さをそれぞれ1〜10で付けて掛け、1〜1,000)。どちらを使ったか、なぜかを書く。
- 採点の前に尺度を決める Intercom の尺度を使う。届いた1人あたりのインパクト: 3 = 非常に大きい、2 = 大きい、1 = 中くらい、0.5 = 小さい、0.25 = ごく小さい。確信度: 100% = 高い、80% = 中くらい、50% = 低い。50%未満は Intercom が「ムーンショット」と呼ぶもので、採点ではなく調査が要るものとして扱う。工数: Intercom はプロダクト、デザイン、エンジニアリングをまとめた人月で数える。短い期ではこのスキルの既定値として人週を使い、数え方は同じ。ICE なら、だれかが採点する前に3、6、9が何を意味するかを書いておく。2人の「7」が同じ意味になるように。
- 項目ごとに採点し、計算を示す RICE = リーチ × インパクト × 確信度 ÷ 工数。工数あたりのインパクトの合計と読める。だれでも計算し直せるよう、行ごとに数字を入れた式を書く。入力ごとに出どころを付ける: データ、顧客の要望、見積もり。
- 感度を試す 上位5項目について、いちばん確信度の低い入力を半分か2倍にする。この試し方はこのスキルの既定値で、RICE の一部ではない。その変化で線の下に落ちる項目には「不安定」と付ける。線の近くにある不安定な項目は、確定する前に手早く確かめる。
- 依存関係を洗い出す 項目 B に項目 A が必要なら、点数にかかわらず B は A より先に始められない。チームの外にある障害(法務、パートナーの API、ほかのチーム)を書く。
- 線を引く 上から工数を足していき、使える工数に達したところで線を引く。工数の20%はバグや想定外のための余裕として残す(このスキルの既定値)。点数にかかわらず必須の項目(法律上の期限、契約での約束)は先に線の上に置き、「確約済み」と付ける。
- 提案する 入れるもの、外すもの、不安定なもの、答えをいちばん大きく変える見積もりを1つ挙げる。
SKILL.md の全文
AI が読むファイルそのものです。 ダウンロード
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name: feature-prioritization
description: プロダクトのバックログや機能の一覧を RICE(リーチ、インパクト、確信度、工数)で採点する。リーチのデータがなければ ICE を使う。項目ごとに計算を示し、いちばん怪しい見積もりで順位がどれだけ動くかを試し、使える工数に合わせて線引きを提案し、依存関係を挙げる。バックログ、機能の要望リスト、ロードマップの候補を渡されて、何から作るか、優先順位づけ、機能のランキングや採点を頼まれたときに使う。
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# 機能の優先順位づけ
点数は入力の質を超えない。だから出力には、すべての入力とその出どころ、いちばん怪しい見積もりが外れても順位が変わらないかを示す。目指すのは、説明できる線引き。見せかけの精度ではない。
## 使う場面
- 計画の期の前に、バックログや機能の候補一覧があるとき。
- 次に何を作るかで関係者の意見が割れ、共通のやり方が必要なとき。
- 要望が工数を上回り、どこで線を引くかを決めるとき。
- 戦略が大きく違う2案から選ぶのには使わない。decision-memo を書く。
## 用意するもの
- 項目の一覧と、それぞれ1行の説明。
- RICE なら: リーチ(四半期あたりのユーザー数かアカウント数)、インパクト、確信度、工数(人週)。どれかが欠けた項目があれば一度だけ聞く。そのあとは見積もり、「[見積もり]」と付ける。
- その期の工数(人週)。なければ線引きなしで順位を付け、そう書く。
- 任意: その期の戦略上の目標、わかっている依存関係、期限。
## 手順
1. **RICE か ICE かを選ぶ。** リーチを見積もれる利用データがあれば RICE。RICE を公開した Intercom は、リーチを実際のプロダクトの指標から、期間あたりの人数かイベント数で測る。リーチを見積もれないとき(ローンチ前や、どの項目も全員に届くとき)は ICE(インパクト、確信度、容易さをそれぞれ1〜10で付けて掛け、1〜1,000)。どちらを使ったか、なぜかを書く。
2. **採点の前に尺度を決める。** Intercom の尺度を使う。届いた1人あたりのインパクト: 3 = 非常に大きい、2 = 大きい、1 = 中くらい、0.5 = 小さい、0.25 = ごく小さい。確信度: 100% = 高い、80% = 中くらい、50% = 低い。50%未満は Intercom が「ムーンショット」と呼ぶもので、採点ではなく調査が要るものとして扱う。工数: Intercom はプロダクト、デザイン、エンジニアリングをまとめた人月で数える。短い期ではこのスキルの既定値として人週を使い、数え方は同じ。ICE なら、だれかが採点する前に3、6、9が何を意味するかを書いておく。2人の「7」が同じ意味になるように。
3. **項目ごとに採点し、計算を示す。** RICE = リーチ × インパクト × 確信度 ÷ 工数。工数あたりのインパクトの合計と読める。だれでも計算し直せるよう、行ごとに数字を入れた式を書く。入力ごとに出どころを付ける: データ、顧客の要望、見積もり。
4. **感度を試す。** 上位5項目について、いちばん確信度の低い入力を半分か2倍にする。この試し方はこのスキルの既定値で、RICE の一部ではない。その変化で線の下に落ちる項目には「不安定」と付ける。線の近くにある不安定な項目は、確定する前に手早く確かめる。
5. **依存関係を洗い出す。** 項目 B に項目 A が必要なら、点数にかかわらず B は A より先に始められない。チームの外にある障害(法務、パートナーの API、ほかのチーム)を書く。
6. **線を引く。** 上から工数を足していき、使える工数に達したところで線を引く。工数の20%はバグや想定外のための余裕として残す(このスキルの既定値)。点数にかかわらず必須の項目(法律上の期限、契約での約束)は先に線の上に置き、「確約済み」と付ける。
7. **提案する。** 入れるもの、外すもの、不安定なもの、答えをいちばん大きく変える見積もりを1つ挙げる。
## 出力の形式
```markdown
# 優先順位: [期間]
**方法:** [RICE か ICE] — [理由] · **工数:** [n]人週(余裕20%を除いて[n])
## 順位
| 順位 | 項目 | リーチ | インパクト | 確信度 | 工数 | 点数(計算) | 入力の出どころ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | [項目] | [n] | [n] | [%] | [n] | [R×I×C÷E = 点数] | [データ / 要望 / 見積もり] |
**線引き:** この線より上 = [n]人週
## 感度
- [項目]: [入力]を[半分/2倍]にすると点数は[n] → [変わらない / 線の下に落ちる]
## 依存関係
- [項目 B] には [項目 A] が必要
## 提案
- **作る:** [項目]
- **今期は見送る:** [項目]
- **確定の前に確かめる:** [不安定な項目と、確かめること]
- **いちばん効く見積もり:** [入力]
```
## 例
**入力:** 第2四半期。工数10人週。項目: CSV 書き出し(リーチ 400アカウント/四半期、インパクト中、データあり、1週)、自動リマインド(リーチ 900 はデータから、インパクト大は勘、4週)、閲覧専用アカウント(リーチ 150 は顧客の要望から、インパクト大、いくらか根拠あり、2週)、SSO(リーチ 20、インパクト非常に大、データあり、3週、締結済みの契約で約束している)。
**出力:**
```markdown
# 優先順位: 第2四半期
**方法:** RICE — 利用データからすべての項目のリーチがわかる · **工数:** 10人週(余裕20%を除いて8)
## 順位
| 順位 | 項目 | リーチ | インパクト | 確信度 | 工数 | 点数(計算) | 入力の出どころ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | CSV 書き出し | 400 | 1 | 100% | 1 | 400×1×1.0÷1 = 400 | データ |
| 2 | 自動リマインド | 900 | 2 | 50% | 4 | 900×2×0.5÷4 = 225 | リーチ: データ、インパクト: 見積もり |
| 3 | 閲覧専用アカウント | 150 | 2 | 80% | 2 | 150×2×0.8÷2 = 120 | 要望 |
| 4 | SSO | 20 | 3 | 100% | 3 | 20×3×1.0÷3 = 20 | データ |
**線引き:** SSO(確約済み、3)+ CSV 書き出し(1)+ 自動リマインド(4)= 8人週
## 感度
- 自動リマインド: インパクトを2ではなく1にすると点数は112.5 → 閲覧専用アカウントより下に落ちる。線の上に残るのは工数に余裕があるときだけ。
- CSV 書き出し: リーチを半分にすると200 → それでも2位以上。
- 閲覧専用アカウント: リーチ(要望から)を倍の300にすると240 → 自動リマインドを抜いて線の上に入る。
- SSO: リーチを半分の10にすると10 → 約束済みなので、点数にかかわらず線の上に残る。
## 依存関係
- この4項目のあいだにはない。SSO は顧客の ID プロバイダーの情報待ち[要確認: 受け取ったか]。
## 提案
- **作る:** SSO(契約で確約済み)、CSV 書き出し、自動リマインド。
- **今期は見送る:** 閲覧専用アカウント。
- **確定の前に確かめる:** 自動リマインドは不安定。2週目までに顧客インタビューを5件行い、インパクトを確かめる。
- **いちばん効く見積もり:** 自動リマインドのインパクト。
```
## 送る前のチェック
- [ ] どの点数にも、使った数字を入れた式がある。
- [ ] どの入力にも、データ、要望、見積もりのどれかを付けた。
- [ ] 線の上の工数が、使える工数から余裕20%を引いた範囲に収まる。
- [ ] 確約済みの項目に印を付け、点数にかかわらず線の上に置いた。
- [ ] 上位5項目に感度の行がある。
- [ ] ユーザーが渡していないリーチや工数の数字は、すべて「[見積もり]」と付けた。
## よくある失敗
- 225と210の差を本物の差として扱う。このスキルのルール: 差がおよそ20%以内の点数は同点。同点は戦略か依存関係で決める。
- 工数からデザインとテストを抜く。すると小さな項目が上位に固まる。
- 関係者が強く言ったというだけで確信度を100%にする。データがなければ最大50%。
チームで使う
AI Skill Pod に追加すると、業務委託の方も含めてチーム全員が、自分の AI から同じ版を使えます。 AI スキルをチームで共有する方法を読む
変更履歴
- v1.0.1 · · Example: every item in the top 5 (all four here) now has a sensitivity line, adding read-only seat and SSO; the input now names the quarter and where the reminders' reach and the read-only seat's reach come from, as the ranking tags them.
- v1.0.0 · · First release.
出典
出典は英語のページです。
- RICE: Simple prioritization for product managers (Intercom) (2026-11-04に確認)
- ICE Scoring | Glossary | ProdPad (2026-11-04に確認)