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name: durable-advantage-check
description: 事業に長く続く競争優位があるかを確かめる。「堀」と呼んでいる強みを1つずつ、利益（競合よりキャッシュフローがよくなる）と障壁（力のある競合がそれを奪えない理由）の両面で試し、規模の経済、ネットワーク経済、カウンターポジショニング、スイッチングコスト、ブランド、独占的な資源、プロセスパワーの7つの型のどれかに分け、会社の段階と照らし合わせる。「うちに堀はあるか」「競争優位は何か」「7 Powers で分析して」「これは守れるか」と聞かれたとき、投資家向けの文書の競争優位の章を書くとき、ある強みを前提にロードマップを賭ける前に使う。
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# 続く強みの確認

事業が競合より長く稼ぎ続けられるのは、2つの条件がそろうときだけだ。キャッシュフローをよくする何か（利益）と、力も意欲もある競合がそれをまねしたり、競り合って消したりするのを止める何か（障壁）。障壁のない利益は仕事ぶりのよさであり、競合はいずれ追いつく。利益のない障壁は、何も守っていない。この試し方と、主張を振り分ける7つの型は、ハミルトン・ヘルマーの『7 Powers』（原題 7 Powers: The Foundations of Business Strategy、2016年）による。ヘルマーは戦略コンサルタント兼投資家で、スタンフォード大学で事業戦略を教えていた。利益と障壁がそろったものを「パワー（Power）」と呼ぶ。本はまた、型ごとに手に入りやすい会社の段階があると説く。このスキルは、この試し方を1つの事業に当てはめ、今つくるものと、堀と呼ぶのをやめるものを決めて終わる。

## 使う場面

- 「うちの堀は〜だ」と言いながら、何が競合を止めるのかをだれも聞いていないとき。
- 投資家向けの文書、取締役会の資料、戦略の文書で、競争優位の章を書くとき。
- 成長が鈍ったときに強みがあるよう、若い会社がどこに投資するかを決めるとき。
- 自社だけのものだと思っていたことに、競合が追いついたとき。
- 会社の持つ資源を全部棚卸しするなら使わない（vrio-analysis を使う）。業界全体がもうかるかを見るなら使わない（five-forces-analysis を使う）。強みと脅威を最初に洗い出すだけなら使わない（swot-tows-analysis を使う）。

## 用意するもの

- 何をだれに売っているか、顧客が比べる競合や代わりの手段を2〜5つ。
- 強みだと考えているもの。ユーザーの言葉のまま。
- それぞれの根拠: 競合と比べた価格、量ごとの1件あたりのコスト、解約率と顧客が離れるときに失うもの、利用者が増えると価値がどう変わるか、契約、特許、競合がどれだけの期間まねしようとしてきたか。
- 会社の段階: まだ製品を探している、急成長している、落ち着いた市場でゆっくり成長している、のどれか。はっきりしなければ一度だけ聞く。
- 数字や競合の事実は作らない。足りないところには「[要確認: ...]」と付ける。

## 手順

1. **前提を書く。** 事業、市場、名前の挙がった競合、段階を1行で書く。段階は3つのどれかで書く: 創生期（Origination、事業が立ち上がる前）、離陸期（Take-Off、急成長して市場がまだ動いている）、安定期（Stability、成長が落ち着き、立ち位置が固まった）。本がこの3つの段階を使っている。
2. **主張を利益として書く。** 強みごとに、キャッシュフローをどうよくするかを書く: 同じものを高く売れる、コストが低い、必要な投資が少ない。キャッシュフローへの効き方が書けなければ、まだ強みではない。そう記して次へ進む。
3. **7つの型のどれかに分ける。** 下の定義を使う。どれにも当てはまらないものは、たいてい仕事ぶりのよさ（オペレーションの優秀さ）で、価値はあるがまねできる。
   - **規模の経済（Scale Economies）:** 量が増えるほど1件あたりのコストが下がり、いちばん大きい会社のコストがいちばん低い。
   - **ネットワーク経済（Network Economies）:** 顧客が増えるほど、1人ひとりの顧客が得る価値が上がる。
   - **カウンターポジショニング（Counter-Positioning）:** 新しい事業モデルで、まねすると既存の事業を傷つけるので、大手がまねしない。
   - **スイッチングコスト（Switching Costs）:** 競合に乗り換えると、顧客がお金・時間・データ・手間を失う。
   - **ブランド（Branding）:** 中身がほぼ同じでも、何年も一貫して積み上げた歴史から生まれる信頼のために、買い手が高く払う。
   - **独占的な資源（Cornered Resource）:** 価値あるもの（特許、ライセンス、人、場所、仕入れ先）を、よい条件で優先的に押さえている。
   - **プロセスパワー（Process Power）:** 組織に根づいた仕事の進め方が、低いコストかよい製品を生み、見えていても競合がすぐにはまねできない。
4. **障壁を試す。** 主張ごとに、いちばん手ごわい競合の名前を挙げ、その競合が利益をまねできない理由、資金で押し切れない理由を書く。よくある障壁: 規模の経済とネットワーク経済なら、首位からシェアを奪うのにかかる費用。カウンターポジショニングなら、まねしたときに大手が自分の事業に受ける傷。スイッチングコストなら、顧客を奪うために競合が払うか手放すもの。ブランドとプロセスパワーなら、かかる年数。独占的な資源なら、契約か所有。正直な答えが「やればできる。まだやっていないだけ」なら、障壁はない。
5. **大きさを確かめる。** 利益は、誤差ではなく収益に表れる大きさでなければならない。ユーザーの数字で、競合との差と比べる。数字がなければ「[要確認: 大きさ]」と付ける。
6. **段階と照らし合わせる。** 本の「パワーの進行（Power Progression）」は、型ごとに段階を結びつけている。カウンターポジショニングと独占的な資源は、たいてい創生期に押さえる。規模の経済、ネットワーク経済、スイッチングコストは、市場がまだ動いている離陸期に勝ち取る。ブランドとプロセスパワーは築くのに何年もかかるので、事業が安定してから来る。若い会社が持っていることはまれ。段階に合わない主張（創業2年の会社がブランドを名乗る、など）と、今の段階なら手に入るのに会社がつくっていない型を書き出す。
7. **主張ごとに判定する。** 次のどれか: **パワー**（利益と障壁の両方を示せた）、**利益だけ**（仕事ぶりのよさ。いずれ追いつかれる）、**障壁だけ**（まだ何も守っていない）、**まだ先**（後の段階なら成り立つ。そのために何が要るかを添える）、**根拠なし**（裏づけがない）。
8. **やることを決める。** パワーごとに、障壁を高く保つためにすること。「利益だけ」のものは、資料や計画で堀と呼ぶのをやめる。今の段階で開いている窓からは、今つくる型を1つ選び、最初の一歩、担当者、期日を決める。まだ足りない根拠と、それを取ってこられる人を書く。

## 出力の形式

```markdown
# 続く強みの確認: [事業名]
**市場:** [何を、だれに] · **競合:** [名前] · **段階:** [創生期 / 離陸期 / 安定期] · **日付:** [日付]

## 試した主張
| 主張（ユーザーの言葉） | 型 | 利益（キャッシュフローへの効き方、根拠） | 障壁（[いちばん手ごわい競合]が奪えない理由） | 十分な大きさか | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| [主張] | [7つのどれか、またはなし] | [高く売れる / コストが低い / 投資が少ない: 根拠] | [障壁、または「見つからない」] | [はい / いいえ / 要確認] | [パワー / 利益だけ / 障壁だけ / まだ先 / 根拠なし] |

## 段階との照らし合わせ
[2〜3文: この段階で手に入る型、早すぎる主張と遅すぎる主張、いま開いている窓]

## 決めたこと
- **障壁を高く保つ:** [パワー] — [すること] — [担当者] — [期日]
- **堀と呼ぶのをやめる:** [主張] — [理由]
- **今つくる:** [型] — [最初の一歩] — [担当者] — [期日]

## まだ足りない根拠
- [要確認: ...] — 取ってこられる人: [名前]
```

## 例

**入力:** 「うちに堀はありますか。まかない帳簿という、個人経営の飲食店向けの月次の記帳代行をやっています。創業2年で約600店、毎月およそ8%ずつ増えています。料金は月額の定額で、レシートや請求書はソフトで読み取り、少人数のチームが確認しています。主な比較相手は、作業時間で請求する地元の会計事務所と、ソフトだけの記帳アプリ2つ（ツケルン、ラクチョウ）です。うちが考える強みは、(1) 会計事務所はうちの定額制をまねできない。パートナーの報酬が請求できる作業時間で決まるから。(2) 12か月分以上の帳簿がうちにあると、期の途中で移りたがらない。12か月目以降の解約率は月1%未満で、それまでは約4%。(3) ネットワーク効果: 店が増えるほど仕訳の分類モデルが学習する。(4) お客さんに好かれている。NPS は61。店舗数が200から600に増えるあいだに、1店舗あたりのコストは月9,000円から5,500円に下がりました。」

**出力:**

```markdown
# 続く強みの確認: まかない帳簿
**市場:** 個人経営の飲食店向けの月次の記帳代行 · **競合:** 作業時間で請求する地元の会計事務所、ツケルン、ラクチョウ · **段階:** 離陸期（創業2年、毎月約8%の成長） · **日付:** [日付]

## 試した主張
| 主張（ユーザーの言葉） | 型 | 利益（キャッシュフローへの効き方、根拠） | 障壁（いちばん手ごわい競合が奪えない理由） | 十分な大きさか | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| 会計事務所は定額制をまねできない | カウンターポジショニング | 作業時間で請求する事務所よりサービスのコストが低い [要確認: コストの比較]、[要確認: 時間単位の請求を避けるためにまかない帳簿を選ぶ顧客がいるか] | まねすると、事務所は自分たちの請求できる売上とパートナーの報酬を削ることになる | [要確認: 新しい顧客のうち、会計事務所から移ってきた割合] | 利益が示されるまで、会計事務所に対しては障壁だけ。要確認が裏づけられればパワー。アプリ2つに対する障壁にはならない [要確認: ツケルンとラクチョウの料金] |
| 12か月分以上の帳簿があると移らない | スイッチングコスト | 12か月目以降の解約率は月1%未満、それまでは約4% | 競合は1年分の分類済みの履歴を作り直し、期の途中で店を奪わなければならない | はい: 解約率が約4分の3下がる | パワー（12か月を超えた顧客について） |
| 店が増えるほどモデルが学習する | ネットワーク経済ではない: ほかの店が加わっても、1店の価値は上がらない。データの規模の経済の可能性はある | [要確認: 量が増えると分類の精度かコストがよくなるか] | [要確認: ツケルンやラクチョウも自社の量で同じ精度に届くか] | [要確認] | 今のところ根拠なし |
| お客さんに好かれている、NPS は61 | 7つのどれでもない: 満足であって、ブランドではない | ツケルンやラクチョウより高く売れている根拠はない | 見つからない: 競合もよいサービスはできる | — | 利益だけ（仕事ぶりのよさ） |
| 量が3倍になるあいだに1店舗あたりのコストが9,000円から5,500円に下がった | 規模の経済 | 量が増えるほど1店舗あたりのコストが下がる | 量の少ない競合はコストが高い [要確認: 競合の量] | [要確認: ツケルンとラクチョウとのコストの差] | 利益だけ [要確認: 競合の量] |

## 段階との照らし合わせ
まかない帳簿は離陸期にいて、規模の経済とスイッチングコストを押さえられる時期にある。カウンターポジショニングは創業時の成り立ちに合っており、会計事務所に対する障壁はいまもあるが、利益はまだ示せていない [要確認: コストの比較]。ソフトだけのアプリに対して効くかは、その料金しだい [要確認]。創業2年でブランドは手に入らない。NPS は仕事ぶりのよさを示している。

## 決めたこと
- **障壁を高く保つ:** スイッチングコスト — 期末の締めと税務申告用の資料を、まかない帳簿が持つ履歴の上でつくる形にする — [担当者] — [期日]
- **堀と呼ぶのをやめる:** 「お客さんに好かれている」 — 高く売れている根拠がなく、サービスは競合も追いつける
- **堀と呼ぶのをやめる:** 「ネットワーク効果」 — 量とともに精度かコストがよくなると示せるまで
- **今つくる:** 規模の経済 — ツケルンとラクチョウとの1店舗あたりのコストを測り、量の差を広げるために成長へお金をかけるかを決める — [担当者] — [期日]

## まだ足りない根拠
- [要確認: ツケルン、ラクチョウとの1店舗あたりのコストの比較] — 取ってこられる人: 経理の責任者
- [要確認: 量ごとの分類の精度] — 取ってこられる人: 機械学習の責任者
- [要確認: 新しい顧客のうち、会計事務所から移ってきた割合] — 取ってこられる人: 営業の責任者
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## 送る前のチェック

- [ ] どの主張も、利益をキャッシュフローへの効き方で書き、根拠か「[要確認: ...]」を付けている。
- [ ] どの障壁も、いちばん手ごわい競合の名前と、その競合が利益をまねも資金での押し切りもできない理由を書いている。
- [ ] どの主張も、7つの型のどれかか「なし」に分け、理由を書いている。
- [ ] 段階を書き、段階との照らし合わせを書いている。
- [ ] 担当者と期日つきの「今つくる」が1つ以上ある。
- [ ] 数字や競合の事実を作っていない。

## よくある失敗

- 改善を何でも堀と呼ぶ。早いオンボーディング、速いサポート、よいデザインは利益だが、障壁がなければ競合は追いつく。
- ほかの顧客が加わっても1人ひとりの価値が上がらないのに、データや利用者の多さを「ネットワーク効果」と呼ぶ。
- 満足をブランドと取り違える。ブランドは中身が同じでも高く売れることに表れ、何年もかかる。
- いちばん弱い競合で障壁を試す。いちばん手ごわい競合で試す。
- 今の段階ではまだ成り立たない型を名乗り、今の段階なら手に入る型を見落とす。
